暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:12 可能性の一端
[1/8]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
――sideフェイト――
「で、結局サトは響で、しかも私達と過ごした響と殆ど同じ……で、ええんやね?」
「えぇ」「……はい」
私の隣の響と、少し離れた場所に座るサトがそれぞれ答えて。
「……ほんまかぁ」
三人部屋の和室の真ん中ではやてが頭を抱えてる。私も正直頭が痛くなってくる。ほんの僅かに違う可能性の世界があればと思った事はあったけれど……。
「まさか、何がキッカケかわからないけれど。そんな世界もあるなんて」
ギンガが深い溜め息を吐く側で、スバルも暗い表情でポツリと。
「……もしかして、ギン姉が連れさらわれた世界も有るってこと?」
「……観測してないけど、聞いた話だとあったって聞いてる。
というよりもどの世界でも、一度は狙われているんだよ。本部襲撃の際に。私と流の居た世界、今回の響達の世界でもね。
特に死傷者を出したのがサトの世界で、地上本部の襲撃で一人。六課襲撃で三人。ゆりかご戦の時に三人被害を出してる。話から察するにヴァレンさんとキュオンさんが無慈悲に倒したらしいけどね」
部屋の隅の方で、流の隣に座る震離が膝を抱えながら話す。
正直、私も響からサトの正体を伝えられた時本当に驚いて……だから、流があんなに必死に止めようとしたんだと納得できた。
そして、その後直ぐに皆で旅館に帰って、認識阻害を掛けながら流達が泊まるお部屋に入って、魔導士組+αで集会をしているけど、皆の表情は優れない。
ちなみに、+αの人はと言うと。
「流君……は、ともかくとして。響君は一応は平気だ。やはり魔導士というのは体が丈夫なのかい?」
「と言うよりも。私はそもそも理が違いますし。響さんは中に入ってる子のお陰ですね」
『頑張ってます!』
視線の端で流と……ジェイル・スカリエッティが普通に会話しているのが本当に違和感しか無い。この部屋に入った時にスカリエッティが居るということに驚いてバルディッシュを抜きそうになった程だったし。
それにしても……。
(響大丈夫?)
(……はなのお陰で何とか。ただ、すっごく痛いのは変わらないから辛いのは事実です)
吐血こそは収まってるけれど、痛みのせいか顔色は悪い。直ぐに変わったらと言ったら。せっかく戻ったんだからもう少しこのままがいいって断られちゃった……。
唯一この場に居ないのが、奏だけだけど。隣の部屋で眠ってる。サトに説得をした後から眠るように倒れたままで、ここに来るときもサトが運んでくれた。
「さて。私はそろそろ帰るとも。震離君。外まで送って貰っていいかな?」
「えぇ。七には会わなくていいんですか?」
「ハハハ、せっかく楽しんでるんだ。私が行くと、今回の目玉のケイタークンのシステムが
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ