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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:12 可能性の一端
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聞いた時。嬉しかった反面残念だというのも合った。
何が、とは言わへん。
私の中では……整理はつけて、悲しくないと言えば嘘になる事。別れを後悔して悲しんでるより、あの子が残してくれたこと、託してくれたことを大切にちゃんと生きてく事が大事やと思ってる。
せやから、一瞬思ってしまった。心残りがこんなにも強かったんかって思ってしまった。
だけど……私はあくまで偶々やとしても、この再会を……いや、出会いを大切にしてこう思う。
「ありがとうなぁ。流。お陰で色々吹っ切れたわ」
「……いえ、こちらこそ感謝です。八神部隊長、私を縛らずに居たお陰で、私は私で有ることが出来て、今までも……これからも、私は私を全うすることが出来ます」
「さよか」
どうやら、そちらの世界の私も不明因子やった流を泳がせたってことみたいで安心した。
に、しても……。今の流の姿は変身魔法を使っとるとは言え、何方の性別に見えるのは何でやろか?
「? どうかしましたか?」
私がジロジロ見てたことに気づいたみたいで、不思議そうに首を傾げとるけど……うーん。
「なんや、性別不詳に磨き掛かってきてるやんなぁ」
何となくと、気になってたことやしと思うて冗談交じりで聞いてみると。
「まぁ、何方でもいけますし、何方でも良いですし」
……ん?
「えっ?」
「え?」
一瞬どころか、私と流の時が止まった。
――sideフェイト――
「うぅわぁ……記憶の一端ってまじかぁぁああ。悶える記憶が流れてくるぅううう。いやだあぁ」
「……ぁー、なんかすまん」
「……っ、だめだ、呼吸……出来な……あっはっはっはっは!」
コロコロと畳の上を悶ながら転がる響と、申し訳なさそうにそれを眺めるサト。そして、それを見て笑ってる震離。なんというか、こう……うん、凄いなーって。
初めは震離も私も記憶が流れるのなら不味いって頭を悩ませたのに、事情を聞いたらコレだもの。心配して損……ってわけじゃないけど、なんとも言えない感じだ。
悶てる響から視線を外すと、はながサトをじっと見てるのに気づいて、サトもそれに気づく。なんだろうって二人して首を傾げて。
「主……では、分かりにくいですよね。マスターとお呼びしても?」
「……うん。良いよ」
スススと、座ったままサトの方まで移動して。
「あの、マスターの世界では。私はどうなったんですか?」
「……それは、融合騎としての? それとも、花霞というインテリジェンスデバイスとしての?」
「……何方もです」
寂しそうにサトが目を閉じて。ゆっくりと目を開ける。
「……俺は元に戻れなくて、本部警備からは外された。
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