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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:12 可能性の一端
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「驚きました。ということはそちらの世界の私達は限りなくこちらと近いんですね……えぇ、その通りです。私はそもそも人では無かったというのが正しくて、震離さんは後天性で人から真祖へ成った形ですねー」
モクモクと茶碗蒸しを食べながら二人で何気なく……ということはあらへんけど。聞いておきたかったんよね。私達の世界の流と震離が変わったという確証を得てなかったし。フェイトちゃんは震離の再生の瞬間は見てへんかったらしいし、花霞も見ては居たけれど、ユニゾン中で記録する余裕もなかったらしいし。
でも……。
「……ゴメンな。突然失礼なこと言うて」
「いえいえ。むしろ納得いきましたし。それに何より……あの人の後を継ぐのに。人でなかった事に悲しむ余裕なんてありませんよ。
未だに遠くて、影すら拝めないほどですしね」
フフフと、嬉しそうに笑ってる辺り。ホンマに気にしてへんのか。良かったと言うかなんというか。あ、でも。
「こっちの世界の流と震離は今頃どうしてるんかねぇ」
「もしかすると何処かの世界でひょっこり会えるかもしれませんね。ちょっと楽しみです」
私と私ですからねぇ。あったら変な空気になりそうですって、優しい表情で言うのが本当に意外や。
しっかし、私が流とこんな風に話せる時がくるとわ……時間のせいなのかなぁ。あ、せや。
「あ、もしや。もし逢えたら伝えといてなぁ。ゆりかご消した時のお願いはまだ続いてるからなーって」
「はーい。了承しました。あれ? ゆりかごを消したのは、ヴァレンさん達ではなくて?」
「うん。こっちの方では流と震離が消しとったよ。中からアルカンシェルみたいな魔法を撃ったみたいやで」
「……へ?」
一瞬目を見開いたかのが見えて。どうしたの? と声を掛けよう思た瞬間。
「……わ。スバルさんもギンガさんもよく食べますねぇ。旅館の方には伝えてあったとは言え、凄いです」
「へ? あ、ホンマやねぇ。二人合わせて8人前くらいかなぁ?」
もりもりと食べる二人を、旅館の料理人が力強く頷いているのが見えて思わず苦笑い。
普通やったら拒否しそうやのに、気持ちよく食べてくれるのが嬉しいって喜んどるし……料理人からしたら嬉しいんやねー。
それに、あの二人もよく食べるけれど、それ以上にとても美味しそうに食べてる辺りきっちり躾けられとるし、流石というか、なんというか……。
「……どっちの世界のナカジマ家のエンゲル係数がホンマに気になるわぁ」
「深く考えないでおきましょう」
ズズズと、二人で緑茶を飲んで……。
もっと早く接すれば良かったなぁって……流にしても、震離にしても。もっと皆を見てあげな……。
ふと、この世界に来た根源を、その理由を
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