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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:12 可能性の一端
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って。サトもちょっとまって。何処まで記憶共有してるのか知りたいし、どの程度なのか判っときたい」

「了解です。さて、はやてさんも、スバルさんも、ギンガさんも行きましょう……食事代はとりあえず5万あったら足ります?」

「「そんなに食べないよ?!」」

「……保険で10万持っとき?」

「そうしましょ」

 ……旅館の食堂だもんね。果たしてそれで足りるかなぁ……大丈夫かな?
 ぞろぞろと4人で出ていくのを見ながら、ふと響を見ると。さっきよりも顔色が悪くてしんどそう。

「さて。バルディッシュさんと、はなには私が向こうに……私と流が居た世界で作った。アルコールキャンディのデータを送ったのと。こっちの響にもキャンディどーぞ」

「……舐めねぇと駄目?」

 すっごく嫌そうな顔でそういう響に対して。

「怪我が癒えるんだから飲んで。今回は途中で戻るってことは無いと思う。来る時何飲んで来たのかわかんないけど、何食べたの?」
 
 ピシャリと、はっきりいう震離。そう言えば、お酒入りのチョコ食べたって言ってっけ。

「……竹鶴ピュアモルト生チョコレートって生チョコ……美味しかった」

「……なんぞそれ? だけど多分そんなにアルコール入ってなかったんでしょ。じゃなければもっと遅くに戻る筈だったし」

「……はな、食べるからユニゾン解除。一瞬くらいなら問題ないから」

『了解です』

 響が中に居るはなに語りかけると共に、黒い光が響を包みこむ。その胸から小さなはなが現れて。それとほぼ同じタイミングで響が雨を口に入れると。

「……やだなぁ。そして、そこそこ美味いし」

「主? 私も食べちゃ不味いですか?」

「酒入ってるから駄目でしょう」

 コロコロと口の中で飴を転がしてると、ピシピシと乾いた音が聞こえてくる。
 ふと、サトが興味深そうにこちらを……響を見てるのが判って。ちょっと可笑しいなって。そうだよね、自分が変わる瞬間なんて見たことなかっただろうし、気になるんだろうね。

 パキン、と一際高い音がなったと同時に部屋の中に黒い光が奔って。

「……あー、やだなぁこの姿。落ち着かない」

「私は可愛いと思うよ?」

「いやいや……そんな事……無い……ぅ、ぁ?」

「……あ、しまった。そういう事か」

 一瞬で響の顔が赤くなると共に。サトがガクリと頭を垂れて。

「震離。すまん。おそらく今の……この状態で俺の記憶の一端が流れた」

「多分―――」

 この後のサトの言葉を聞いて。私も震離もすっごく頭を悩ませました……。


――sideはやて――

「そういえば……流と震離も、人をやめたん?」

 私の質問に、驚いたように目を丸くして。苦笑を一つ。
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