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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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人じゃないですから。普通に涙は零せないんですよ。
でも……そっかぁ。
私達を知ってる人にまた会えた事が嬉しくて、帰れるかも知れないって喜んで……そっかぁ。
こんなにも近いのに、こんなにもまだ遠いんだぁ」
分かってる、分かってるよ。誰も悪くないよ。だけど、今知れてよかった。もし、その事実を確認せずに、はやてさん達の世界へ行った日には……きっと後ろ髪を引かれて旅に出るのが難しくなってただろうから。
スカさんもはやてさんもこちらを見ている。だからこそ、言わないとね。
「スカさんは気づいてましたか? ちっちゃい響と、サトの関係を」
「……いや。まだ会っていないが……もしや」
よし、スカさんが気づいた。後ははやてさんだけだね。
涙を拭って、すぐに。
「そして、はやてさんには一つ謝罪を。あなた達が来た時にするべきすり合わせを。私達は怠ってしまった。久しぶりに私達を知ってる六課メンバーと出会えたのが嬉しくて、それをしなかったこと。謝罪致します。申し訳ないです」
頭を下げる。はやてさんの表情はわからないけれど、困惑しているというのは伝わってくる。ゆっくりと頭を上げて。
「……おそらく本来この世界に呼ばれた……いや、呼んでしまったのは。きっとサトでしょう。
あの人はずっと謝罪をしたがっていたから。心砕けた自分に寄り添おうとしていたということを知っていたのに、泣き喚くしか出来なかったと言っていたから」
「……何を?」
目を閉じると思い出す。意識を取り戻したサトが……いや、あの響があんなに憔悴して、死にゆく人のような顔をしていたのを。
「おそらく。この世界に先に来た響と、今回やってきた響は、限りなく同一人物なのでしょう。それこそ、鏡に写したように」
「まって、その言い方やと……サトは響ってことに……だって、あんなに違うやん!」
黒と白。顔立ちも何処と無く似てる程度の差異。でもそれは……。
「レリックを用いて……いや、レリックが二人の人生を狂わせたと言うべきか」
突然の発言に私もはやてさんも、その主に視線を向ける。が、そのまま続ける。
「……記憶の一端を。平行世界の私の記憶を見ただけだから詳しくは分からない。おそらくだが、レリックに取り込まれた天雅奏君の生体データを使い、緋凰響君の……サト君の体に入ったレリックが体を作り変えたのだろう。
天雅奏という生体設計図を元に、緋凰響を再編成という。その結果がサト君だ」
カッと、一瞬で視線が鋭くなったはやてさんがスカさんに詰め寄ろうとするのが、その前に二人の間に割って入って止める。
「退きや。震離」
「いけません。次元世界のジェイル・スカリエッティとこの世界のジェイル・スカリエッティとでは
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