暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
[7/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
や、その前にやることをしないと。あっちは流に任せてるんだ。
「震離!」
突然名前を呼ばれて驚いた、けど、その声の主にもっと驚いて。
「……はやてさん」
「震離! 響とはな、フェイトちゃんと奏が居なくなったんや。しかも後者二人は飛んでどっかに行ってもうた! なんかしらへんか?」
パタパタと旅館側から走ってやってくるはやてさんを見ながら、車の後部座席が見えないように立ち直す。見られても問題ないけれど。もし面倒事に発展したらそれはそれで面倒だし。
それに、二人も飛んでいったということは、私達よりも先に気づいた? だが、あの時点では二人だけ反応が合ったわけだし……。
これは……。
「ここに来る途中に反応を拾ったので流がそちらに向っては居ます。が、フェイトさんと奏は分からないです。少なくとも反応を拾った時には二人だけでした」
「じゃあ、あの二人は別件で飛んだ? いやちゃうな……震離。何を隠しとる?」
ピリッと空気が変わるのを感じる。おそらくこの瞬間から、はやてさん。ではなく、八神部隊長として物事を考えているんだろう。下手なことを言えば更に面倒になる……が。
「まだ。言えません。ですが、一つだけ謝罪と、伺いたいことがあります」
「……ええよ。聞きたいことってなんや?」
チラリと、車の後部座席に視線を送って。スカさんと目が合う。何となくでも意図を察してくれたらありがたいし。
「……はやてさん達の世界の響の来歴を聞きたいです」
「……はい?」
カクンと首を傾げるはやてさん。一気に空気が柔らかくなったけれど……。それと同時に車の後部座席が開いて。そこから出てきた人物を見て、はやてさんの顔が驚愕に染まる。
「……な、あ……あんたは!」
「やぁ。始めまして。平行世界の八神君。私
が
(
・
)
この世界のジェイル・スカリエッティだ」
接触は不味いと考え、思い込んでたこちらのミスだ。本当は会わせても問題なかったはず。だからこそ……。
「私と流が知ってる響と、はやてさん達の世界の響、そして、スカさんが持ってる記憶の中の響の時期をすり合わせましょう」
「……すまん震離。それが、何になるって言うんや? 納得行く説明をしてもらわんと」
「……直ぐに終わりますよ。シンプルな事ですから」
心臓が嫌に煩い。ここ数年こんな事なかったのに、気分が悪くなってくる。
どうか事実であってほしいと願って。
「……地上本部が襲撃されたあの日。敗北したあの日、攫われたのはヴィヴィオと――奏でしたよね?」
はやてさんの目が見開くのが見えた。その反応と共に、目の前が滲んで涙が零れ落ちる。
「……震離、血が……涙か、それ?」
「……えぇ。私
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ