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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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や、その前にやることをしないと。あっちは流に任せてるんだ。

「震離!」

 突然名前を呼ばれて驚いた、けど、その声の主にもっと驚いて。

「……はやてさん」

「震離! 響とはな、フェイトちゃんと奏が居なくなったんや。しかも後者二人は飛んでどっかに行ってもうた! なんかしらへんか?」

 パタパタと旅館側から走ってやってくるはやてさんを見ながら、車の後部座席が見えないように立ち直す。見られても問題ないけれど。もし面倒事に発展したらそれはそれで面倒だし。
 それに、二人も飛んでいったということは、私達よりも先に気づいた? だが、あの時点では二人だけ反応が合ったわけだし……。
 
 これは……。

「ここに来る途中に反応を拾ったので流がそちらに向っては居ます。が、フェイトさんと奏は分からないです。少なくとも反応を拾った時には二人だけでした」

「じゃあ、あの二人は別件で飛んだ? いやちゃうな……震離。何を隠しとる?」

 ピリッと空気が変わるのを感じる。おそらくこの瞬間から、はやてさん。ではなく、八神部隊長として物事を考えているんだろう。下手なことを言えば更に面倒になる……が。

「まだ。言えません。ですが、一つだけ謝罪と、伺いたいことがあります」

「……ええよ。聞きたいことってなんや?」

 チラリと、車の後部座席に視線を送って。スカさんと目が合う。何となくでも意図を察してくれたらありがたいし。

「……はやてさん達の世界の響の来歴を聞きたいです」

「……はい?」

 カクンと首を傾げるはやてさん。一気に空気が柔らかくなったけれど……。それと同時に車の後部座席が開いて。そこから出てきた人物を見て、はやてさんの顔が驚愕に染まる。

「……な、あ……あんたは!」

「やぁ。始めまして。平行世界の八神君。私()この世界のジェイル・スカリエッティだ」

 接触は不味いと考え、思い込んでたこちらのミスだ。本当は会わせても問題なかったはず。だからこそ……。

「私と流が知ってる響と、はやてさん達の世界の響、そして、スカさんが持ってる記憶の中の響の時期をすり合わせましょう」

「……すまん震離。それが、何になるって言うんや? 納得行く説明をしてもらわんと」

「……直ぐに終わりますよ。シンプルな事ですから」

 心臓が嫌に煩い。ここ数年こんな事なかったのに、気分が悪くなってくる。
 どうか事実であってほしいと願って。
 
「……地上本部が襲撃されたあの日。敗北したあの日、攫われたのはヴィヴィオと――奏でしたよね?」

 はやてさんの目が見開くのが見えた。その反応と共に、目の前が滲んで涙が零れ落ちる。
 
「……震離、血が……涙か、それ?」

「……えぇ。私
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