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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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 サトさんの徹しを受けた響さんの姿だった。
 いや、それ以上に……不味いものが見えてしまった。

「は……ゲホッ。はな、直ぐに響さんとユニゾン。魔力で止血と、回復魔法を」

「へ、あ……流さま。わた、私……」

 私に気づいた花霞がこちらを向く。だけど、その様子は、見るからに大丈夫ではない。おそらく自分の叫びで響さんの動きが鈍ってしまったことを理解してるんだろう。

「大丈夫。でもね花霞。貴方が響さんを救わないと死んでしまう。ならば、分かるね?」

「……え、ぁ……」

 じっと涙で濡れた花霞の瞳を見る。不安そうなのは変わらない。だけど、徐々に力強さが戻ってきて。

「グスッ……はい、行ってきます!」

「うん。お願いね」

 弾けるように飛んで行く花霞を見送って。直ぐに。

「アンサラー、フラガラッハ。行って!!」

『『Angriff.』』

 地上に墜ちた剣と、砲身を直ぐに可動させると共に、空へと向かわせる。私もその場所を目掛けて飛翔を開始するけれど……ダメージが思ってた以上に重くて、ガタガタと体が震えているのが分かる。
 だが、そんな事はどうでもいい。今、この時にやることはただ一つ。今はサトさんを―――

『Panzerhindernis.』

 月夜の空を、雷光が煌めくのが見えた。

 ―――流石に、疾い。

 思わず舌打ちをしてしまう。ただでさえ調子は宜しくなく。まだまだ不完全なこの身だと言うのに……。まさか、この人を止める事になるとは。

「流。退いて!」

「お断りします。今、その人の身に何かがあれば困りますので……止まってもらいますよ。フェイトさん!」

 さぁ、今の私に……何処までやれるかな?



――side震離――

『前方から接近する車両はありません。このままで行けますよ』

「あいよ」

 猛スピードで門を潜って、ドリフトの勢いで旅館の駐車場に停めまして……っとぉ!
 
「よっしゃ。で、スカさん大丈夫?」

 ついたと同時に扉を開けて軽く背伸びして。私の後ろに座ってたスカさんに声を掛けると……。

「は、はは、ははははは。へ、平気だとも。ちょっと新しい世界が見えただけさ。勿論?」

 うわぁ。メッチャ無理させたわぁ……申し訳ないなぁと思う半面仕方ない無いと言うか。

「ごめんなさい」

「いやぁ、平気だとも。気を落とさないでおくれ」

 はははと笑うスカさんってば、ホント凄いわぁ。さ、冗談もそこそこに。
 
 なるほど、うまい具合に反応を消してる。私達が気づいたのは物理的に近づいたから否が応でもわかっただけだろうし……ここからだと全くわからないね。
 座標も覚えてる。私ならすぐに飛んで。い
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