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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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う、逢えないの?

 ―――どうだろ。消えるのは初めてだから。

 ―――……そう、もう行くの?

 ―――もっともぉっと、一緒に居たかった。でも、もう限界みたい……体を貸してくれてありがとう。

 ―――だから気にしないで。いってらっしゃい(さようなら)。また、いつか。

 ―――えぇ、いってきます(さようなら)

 この躰の持ち主である、平行世界の私に御礼を告げて。今一度抱きしめる。そして、その体を解放して。

「どうか、貴方がまた笑えますように」

 その額に唇を落とすと共に、私達を白銀の光が包み込んだ。


――side響――

 はなのバックアップを借りて、フェイトさんの肩を借りて、サトと奏の居る場所まで飛ぶ。
 その手には、花霞を抜き身のままに携えてサトの側まで行って……。

「……どうする?」

 意識を失い横たわっている髪の短い奏を、膝枕したままのサトに、質問を投げかける。その意味は一つで、最終確認だ。

「……いや。もう、いいよ。俺は生きなくちゃいけないんだ」

「そっか」

 ゆっくりと花霞を鞘へと納めて。サトを見下ろして。

「……目元が見えるようにしろよ。そっちのが俺らしいだろう?」

「……あぁ」

 なんてことのない言葉を交わす。そして、拳をサトへと向けて。

「次は勝つ」

「……次も勝つ」

 コツンと拳を合わせた。

 
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