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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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はあの時の抵抗のお陰で死傷者を増やすことは無かった。紗雪があの時足止めしたお陰で、あれ以上の被害は出なかった。震離が体を張って、流を護った事でゆりかご戦を制する事が出来た。
私は……貴方を護ることが出来て、ずっと貴方の心の中に居ることが出来た」
取り込まれる直前に私は強く願った。貴方に生きて欲しい。それだけを願った。
「いや、だぁ。いやだ、いやだ……。皆が居たから、皆が居るから俺は生きてたんだ。皆が眩しくて、暗かった世界に
夢
(
あかり
)
を灯してくれたのに……。一人ぼっちは嫌なんだぁぁ……。
だから、だからぁ……行かないで。皆が、奏が居なくなったら俺は……っ!」
泣いて冷え切った響をゆっくりと抱きしめ、背中を撫でる。
「大丈夫だよ。皆ここに居るよ。何時までも何時までも貴方を見守ってるよ。
それに……ううん。だから、貴方は謝りたかったんでしょう? フェイトさんに、ギンガに。そんな自分に変わらず接してくれて、貴方を救おうとしていたのを分かってたのに……。
だから、貴方は……響はもう一人じゃないよ」
響を抱きしめる腕に力が入ると共に、私の体が……いや、魂が輝き始める。それが意味するのは……。
「でも……俺は、俺は……あの日参加できなくて、ただ何も出来なくてっ……」
「……ねぇ響。だったら、私の願いを聞いて?」
今は生きる為の答えを見つけられないだろう。そして、それは私も示せない事だ。だったら。
「私が宿ったレリックを宿した貴方の体は、私の体でもあるの。だからさ、私を死なせないために生きて。
貴方が正しいと思ったことをやりながら、貴方らしく、私らしく、皆の様に、強く生きて」
「っ!」
抱きしめる響の体が暖かくなったのが分かる。
「だから、私の心はいつだって、どんなときだって貴方の側にあるよ。それは私だけじゃない。震離も、時雨も、紗雪も、優夜も、煌も、リュウキやアーチェだって。皆が見守ってるから……だから、生きて、ね?」
瞳から熱い物が溢れる。嫌だなぁ、もっとお話してあげたいのになぁ。ずっとずっと側に居たから、ずっと貴方を見守っていたから話したいことは沢山あるんだ。
だけど、それは叶わないようだ。
だからこそ……。
「響。
いってきます
(
さようなら
)
。
またね
(
愛してます
)
」
強く抱きしめる、強く強く、押し付けるように、ずっとずっと強く。
すると、抱きしめられるのを感じて、頬が緩んだ。
「
いってらっしゃい
(
さようなら
)
。
またな
(
愛してる
)
、奏」
きっと、この愛してるの意味も、友情としての延長と捉えてるんだろうなぁって。スッと、瞳を閉じて。
―――ありがとうね。私?
―――気にしないで。も
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