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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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せ……ぅぇぇ』

「吐くように泣くなよー。どっちにしろ死なねぇって。あと気にするな、そっちに意識を向けれなかった俺にも非があるよ」

 ふぅっと、仰向けに倒れたままため息が漏れる。
 はなとユニゾンしているお陰で大分痛みも引いたからか、軽口を叩く位には復活したなーと。

『……主、その。あの主を』

「……このあとの動き次第。さっき連絡合ったし、きっと大丈夫だとは思う」

『え、連絡……あ、もしかして奏様からですか?』

「多分な」

 目を閉じて、ほんの少し前の事を思い出す。アイツからの一打を受けて、地面に墜ちた辺りだったかな。奏より念話が入った事を。

 ―――あの人のことは任せて欲しい。それとごめんね。もう少し早く気づいたら良かったけど、遅くなって。

 短い一言で、こちらの言い分を聞かない言い方。
 それでも分かるのが……あれは、俺の知らない方の奏だと言うこと。

 に、しても……。

「……あーぁ。負けたなぁ」

 思わず笑ってしまう。いや、ホント……こうしてみると、俺の戦績って基本的に負けばっかだなぁって。
 
 だけど……。

「はな。もし……もし、無事平穏に済んだらさ。アイツの側についてやんなよ」

『はい。その時は、寂しがらないでくださいよ?』

「あっはっはっは、ゴフッ……言うようになったな」

 はなの成長が著しくてちょっと嬉しいなーと。ふと、誰かが近づいてくるのが分かってそちらの方に首を向けると。

「響!」

「あー、フェイトさんだー。流といい勝負してましたねー」

 パタパタとそこから走ってくるフェイトさんが見えてホッとする……え、待って。なんか勢いがすご……。

「良かった、無事で!」

「ふぐっ」

 ガバっと、重ねてくるように抱きつかれたのですが……。先程のダメージも残ってて凄い痛い。しかも動きにくいことこの上なくて……その。

「フェイトさん、その……あの」

「……む」

 じとりと、睨まれるけれど。思い当たるフシが多すぎでちょっと困る。でも、直ぐに視線を空へと向けて。

「響、あの人は……」

「……全部後で話します。今は奏がどうするのか見守りましょう」

 ……また、じとっと睨まれてるけど。何だろう、喋る度に睨まれてんだけど……何だこれ?

 だけど、今はアイツ()の方が問題だ。

 ―――お前()を殺して俺も死ぬ。

 確かにアイツ()はそう言って、それに準じた行動をした。
 だけど、アイツ()は気づいてなかったけど……途中から戦いを、撃ち合いを楽しむ様になってた。特に最後の攻防なんて俺も楽しかった。
 もし俺が一刀流だとしたらって考えながらそれを防いで、攻めて。限
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