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Duel:11 日立郷(ヒタチサト)
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ていた一人。奏さんが優しく頷く。それに疑問は抱かない……が、その容姿は大きく異なっていた。
この世界にやってきた奏さんは、腰まで伸びていた髪を、首のあたりまで短くしていた……筈だ。私自身最後に奏さんに会ったのは、初日の時だけですから。
だけど、今この場にいる奏さんは……。
「二人共、ここは私にお任せ下さい。大丈夫。あの人は……サトは、復讐心以外を持ったのが分かりますから。平気ですよ」
長い髪を風になびかせながら、月光で煌めいているようにも見える。そして、月の光を背にしているにもかかわらず、その眼は白銀に輝いているのが分かる。
「フェイトさん。直ぐに下の響の元へ。大丈夫、花霞が護って居ますし、もう伝えていますから。流も武器を納めて。もう誰も戦うことは無いから」
静かに、そして凛と立つ今の奏さんを見ていると、なんというか……その。ヴァレンさんやキュオンさんを思い出す。これから死に行くような、そんな雰囲気を。
「奏、でも……」
「大丈夫ですよ。流もフェイトさんも、本気で想ってるからぶつかっただけですしね。私に任せて下さい。いや、私だからあの人の闇を持っていけるんですから。
大丈夫、だから私は、私から体を借りてここにいるんだから」
「え?」
聞き返すよりも先に、サトさんの元へ奏さんが降りていく。
私も、フェイトさんの方を一度見てから……。
「アンサラー、フラガラッハ。いいよ。ありがとう」
『Keine Ursache.』『Kein Problem.』
2機を待機形態に戻す。
「……全部終わったらお話します。きっと震離さんもその用意をしてると思うので」
「うん。お願いね……あと、ごめ」
「やはり、まだ私では貴女に勝てませんね。まだまだ改良と、自力の強化をしないと……また、戦って下さいね」
謝罪の言葉を遮ってから伝える。私達が戦う必要は無かった。お互いにあの人達が大切だからこそ熱くなってしまったわけですしね。
「……うん。響の所に行ってくるね」
「えぇ。今は花霞が護ってくれているかと。戻ったらアルコールを飲ませないと……」
「うん……うん?」
首を傾げてるのが可笑しくて、つい笑ってしまう。そうか、フェイトさんはまだ知らないんですかね?
「さ、行ってあげて下さい。私は結界の解除を探りますので」
「お願いね。じゃあ」
フェイトさんを見送りながら、ため息が漏れる。この後、サトさんの正体を知ったらフェイトさんは後悔されるんじゃないかと、心配になるけれど……今は、奏さんの動き次第だ。
しかしまぁ……相変わらず響さんの拳は、重くて痛いなぁって。
――side響――
『主、本当に……申し訳ありま
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