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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:10 響
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むように左の掌を持ってきて。
「……ユニゾンははなの感覚で決めていい。もしかすると一度だけ助けてって言うかもしれない」
「えぇ構いませんよ。どうか頼ってください!」
ニコニコと笑顔を見せると、主の顔がほんの少し明るくなったのが見えて。私は嬉しくなりました。
「……さ。往くか。結べ、暁鐘。晩鐘」
……何度目か分かりませんが、また驚きました。まだ温泉宿だと言うのに、このタイミングでバリアジャケットを展開。刀こそ収納しているとは言え。何故? というのが大きいです。
「はな。これから起きることに口を挟んじゃいけないよ」
「主。それはどういう……」
「……コレは、俺と……いや、俺の問題で。なんて言えばいいんだろうな。分からないけど、俺は逃げることも、やらないという選択肢を取ることもしちゃいけないんだ」
主と共に往く。ふと、頭の中にフェイト様の姿が過ぎって……勝手なことだと分かっていながらもバルディッシュ様にメッセージを一つ送りました。
―――主と共に出掛けます、と。
表に出ると、既に日が落ち夜に。そんな中でも主は真っ直ぐ、月の出ている空へと上がり……まっすぐ違う山を目指しました。迷うこと無く、ただひたすらに。
そして、結構な時間を掛けて夜空を進んだ時にふと止まって。降下を開始。懐から前を見ようとするけれど、風圧で目を開けづらくなる。
不意に、主が目指す場所には一本の大木が……いや、桜の木があるのが見えた。そして、周辺には何らかの瓦礫。明らかな人工物で、コレまでに雨風に晒されたせいか朽ちているのが分かる。
夜だと言うのに、満月に近い月明かりのお陰で、桜の木の下には一人の人が立って居るのが見えました。その人物を認識した瞬間、何故? という感情が私を支配して……。
「……待たせて悪かった」
「……あぁ、気にするな。逆の立場でも同じだったろうし、な」
白い騎士甲冑を纏ったその姿は。白いロングコートに、黒い縁取りのされた白いインナーと黒いボトム。
だが、何処と無く白いロングコートを纏ったその姿はまるで……。
「―――何が違った?」
静かに白い騎士様は呟く。何気なく、誰かに語りかけるわけでもなく。それでも明確な殺意をこちらに向けている。
「―――分からない。俺は本部防衛戦に参加出来た。結果連れ攫われ操作を受けて、フェイトさんやなのはさん達と戦った」
主は応える。だけど、それでも……。
「―――お前でなければよかったのに。お前以外の……
緋凰響
(
・・・
)
なら、良かったのに……ッ!」
殺意が、いや、熱が来る。熱いというのに、背筋が凍る。一瞬たりとも目を離すことは許されないほどに。
「―――あぁ。そうだ。その通り
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