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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:10 響
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プとは言え、こんな直ぐに消えるなんて有り得ない。

 するとバルディッシュが無言でウィンドウを開くと共に、とあるメッセージを表示した。
 内容はただ一言。

 主と共に出掛けます、と。はなからメッセージが来ていた。
 時間を見ると僅か1時間前。だけど、それだけでは分からない。直ぐにはやて達に連絡をいれると驚く回答が戻ってきた。
 響は温泉には入っておらず行方を消していた、と。

 直ぐに海鳴温泉の敷地内に居る魔力を持った人物の検索を掛ける。するとはなの言う通り響とはな、そして、今出ていった奏の魔力反応が見当たらない。

 既に辺りは夜の闇に包まれていて、月明かりがあると言えど……今から探すにしても時間が掛かる。

 だけど……。

 一瞬、空が白んだのが見えて。

「バルディッシュ!」

『YesSir.』

 直ぐに閃光の発生元を調べて。その方向へと翔んだ。


――sideはやて――

 フェイトちゃんが出ていったのを察して、ギンガとスバルを呼び集める。
 もしかすると、厄介な問題にあっているかも知れへんと一応の警戒をしておく。
 
 それにしても、王様は妹の察しの良さが怖かったわぁ。
 
 ほんの一瞬やったのに、なんかあったの? って聞いてくるし。
 
 それ以外にも、アリシアちゃんやアインスも察しがよくて驚いたわ。
 
 なんてことを考えてる内に。
 
「はやてさん!」

 ギンガを先頭に二人が合流。直ぐに周囲警戒して、個室へと移動、直ぐに人払いの結界を展開して。
 
「二人共。せっかくの旅行で申し訳ないんやけど。もしかするとエマージェンシーや。なんかあったら直ぐに動けるようにだけしておいてな?」

 直ぐに概要と現状を説明。響と花霞が居なくなったこと、それを察した奏とフェイトちゃんが追いかけていったことを伝えると。

 ハッとスバルの表情が青くなると共に。
 
「はやてさん、ギン姉、あと一人……サトさんも見えないんです。もしかするとなにか巻き込まれたかも」

「スバル待って。サトさんはもしかすると単純に席を外してるだけかも知れない。だって、私達側じゃないんだよ?」

 それを聞いて、ふと違和感が。
 
 私達がこの世界に来た時、フェイトちゃんと響を迎えたのが流、ナカジマ姉妹を震離が……で、私と奏を迎えたのが……。
 
「……や、サト……さんも、関係者や。だって、私達の事を知っていた素振りに……何よりも転移した私達を迎えたのがあの人や」

 たった3例しか無いけれど、ほぼ断定しても問題ないはずや。
 もしも私達や無くて、本当に悪意ある者が来たときのカウンターとして、それぞれが護りに着いたのなら……何の力も持たない人を配置する筈がない。

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