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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:10 響
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いで下さい。そう言いたいのに、言えない己が嫌になる。
「それはいけないと。あの二人に言われて……ずっと生きていた。心に空いた穴が辛くとも。いつかまた笑えるようになるからだと。
だが……。
どうして……なんで、よりにもよってお前なんだ?! 何で、どうして?!」
長銃の銃口が横に開くと共に、長い銃身のフロントサイトから、リアサイトまで伸びる矢が装填されると同時に、それを向けられる。
クロスボウとなったそれは、リムの部分が刃にもなっており接近戦にも対応出来ることが分かる。
それ以上にこちらに向けられたそれを何の躊躇もなく矢を放つ。
距離は近く、必中の位置。
だけど、それを……ただ斬り落とし、
「……てっきり、死んだ人に会うためにこの世界に飛ばされたのだと思ってた。
ギンガやスバルはお母さんに、フェイトさんはお姉さんやお母さん、そして、先生でもう一人の姉のようなリニスさんに会うために。はやてさんは、アインスさんに会うために、と。
そして、偶々はやてさんと一緒に居た奏、フェイトさんと共に居た俺とはなが巻き込まれたんだと思ってた。
だが、現実は違う。鏡の向こうの俺と……ずっと後悔して謝りたいと思ってた奏やフェイトさんを、お前の中にある物が呼び出してしまったんだろう。
記憶を全て把握したわけではないけれど……お前の無念さも分かるけど。
俺がお前ならば同じ様に激情をぶつけていただろうよ。
だから―――」
主が踏み込むと同時に、身を振りタックルの様な姿勢で前へと出る。あちらの主もボウガンを大きく横に振り、主を迎撃しようとするも。踏みとどまりコレを迎撃し、火花が舞った。
「―――俺が、
お前
(
俺
)
を殺す。それくらいしか俺には出来ない」
初めて見る表情でした。歯を食いしばり、決意をした瞳で、もうひとりの主を見据えて。
「あぁ―――そうしろ。憎悪で、八つ当たりで、
お前
(
俺
)
を殺して俺も死ぬ」
白銀の瞳から、血涙を流し、殺してくれと懇願しているように見えました。
――sideフェイト――
頭痛が落ち着き始めた頃に、それは起きました。いつの間にか奏のライトブラウンの瞳が白銀へと変わっていた事。
奏に膝枕をしてもらっていたのに、その事実に気づいた時にはもう遅かった。
―――駄目、いけない。
そう呟いたと同時に、奏は窓から外へと出て、そのまま遥か高く空へと舞い上がった。
外へと出る直前、短い筈の髪が、前の様な長い髪へと戻っているかのように見えた。
突然の事に驚いて、直ぐに私も外へ出て奏を追いかける。だが、妙なことに、まだ近くを飛んでるはずの奏の反応が消失していることに気づいて再び驚いた。
奏も全速力は速いタイ
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