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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:10 響
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登っていく関係で3時間ほど掛かる関係で、メッチャだるいっす!
いいんですよ。せっかく珍しい面子で車走らせてるわけですしねー。借り物だけども……。
「しかし、こんな道を走ってるとあの日を思い出すよ」
ふと、スカさんが山の風景を見ながら苦笑いをしたのが見えて、私達も苦笑い。
「……あの時は色々大変でしたねぇ」
「そうだねぇ。災害救助はやったこと有るけど、治療はお互い苦手分野だったしね」
私も流も肉体的な都合であんまり治療とか得意じゃないんだよね。だってほっといても治るし。殆ど問題ないし……。
「だが、そのお陰で今がある。本当にありがたいことだよ」
「いえ、それはこちらの方です。その後の貴方の行動には私達は頭が上がりませんよ」
スカさんと流の会話を聞いていると、自然とハンドルを握る手に力が入る。
「……いや、それはないよ。結局私は……未だに会えていないからね」
寂しそうに笑うスカさんの顔を見ていると、何も言えなくなる。
この世界のジェイル・スカリエッティが途方も無いほどの善人だというのは分かっている。だが、あの人はきっと頭で分かっていても心がそれを拒絶している。
だから、今でも影を作ってる訳だし。ただ、響や奏達の出現で、少しでも影を払ってくれたらありがたいんだけどね……。
上手くいってるのをみて、なにかアクションを起こす……とは思わないけど。不安定になってるのは事実だし。
「……震離さん? 如何されました? 具合が悪いなら車を停めるのもありかと?」
「……あ、ううん。大丈夫、平気だよ」
心配そうに私の顔を見つめる流の頬を左手で撫でて、平気だとアピールする……が、一瞬目が細くなったのが見えて……。
(今は、聞きません。後で教えてくださいね?)
(うぅ……はい)
念話でしっかり追い打ちされました……。
――sideはやて――
「……せや。王様……気づいとる?」
「……どれに、だ?」
おや、なんか雰囲気変わって真面目な感じに。さっきまで姉やんって言ってたのが王様に変わっとる辺り、何やろ?
「サトの事。今朝からピリピリしてたやん?」
ここには来てへんサトさんの事。温泉に着いてからもあんまりどころか、話すら出来へんかったんよね。
「分かっとるわ。だからレヴィが突っ込んでいった、車の中でもな。だが、今日の奴は何処か変だというのは分かる」
「あんまり表情出さへんけど、今日は雰囲気も何処か悪かったしなぁ。なんかあったんかね?」
はーっと二人してため息。一応話は終わったと言うか途切れたのを察して。小さく手を上げながら。
「質問やねんけど……サトさんってどんな人なん? 皆の
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