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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:10 響
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黒い影が一つ跳ぶように走り、左右の手を―――刀を振った。
同時に空気が揺れる。二本の刀が一瞬でその姿をかき消し風となる。
風が吹く前に白い影が、天に長銃を掲げ、直後に火花と共に射撃。白い弾丸が黒い影に向って飛んだ。
一直線に奔る弾丸。しかし、朝焼けと夜の色をそのまま写し取った様な色をした刀により起こされた風がそれを迎えうつ。
だが、所詮は風。速く対象を貫くそれを防ぐには力不足。
通用しない。ならば対処は簡単だと言わんばかりに。右の刀を収め左の刀を逆手にもつと共に、黒い影が方向を変え、弾丸目掛けて踏み込む。逆手の刀を一気に振り上げ。
激突。
瞬間、刀と白い弾丸がぶつかり火花が散った。片や黒髪の赤い侍。片や白髪の白い騎士の様な二人の姿が見えた。
そのまま赤い侍は弾丸を弾くと共に、収めた刀を抜き放つと共に魔力を込めた黒い斬撃を飛ばす。
対する白い騎士は、長銃を持った腕を振ると共に文字通り消した。自由となった両腕を再度振るうと。その腕には戦斧と突撃槍を組み合わせた巨大なハルバートの様な物が現れた。
様な物と称したのには大きな理由がある。白い騎士の右腕にはハルバード。そして、その柄尻からは鎖が伸び、その先端にはバスケットボール大の鉄球が接続されていた。
そして、その鉄球を何事もないように放り、ハルバードで殴りつけた。
その動作で、赤い侍目掛けて鉄球が真っ直ぐ向かい、斬撃をその重さと勢いを以て。
ぶち抜いた。
黒い魔力光が散る。鉄球は勢いを緩めること無く真っ直ぐ向かうが、気がつけば逆手ではなく普通に握った侍が鉄球目掛けて刀を下ろし激突した。
が、即座にそれを受け流すと共に、今一度お互いに踏み込み。金属音が二つヒビいた。
侍と騎士が鍔迫り合いお互いの武器を合わせたまま疾走し、火花を零していく。
至近距離で溢れる火花は二人の顔を照らしだす。
その時の顔は―――
鬼気迫る様な表情と、涙を流し苦しそうに戦う二人の顔だった。
だが、後に語られた。どちらも辛く悲しそうに戦っていた、と―――
――――
――side震離――
「あー……運転だるぅぃ」
スカさんの車を走らせながら思わず出てしまった。
「頑張って下さーい」
「頑張り給え。旅館についたら何かご馳走するよ」
「……つく頃にはチェックインしか出来ませんて。だから流にお弁当を作ってもらったわけですし」
「すまない……ッ!」
流を助手席に、スカさんを後部座席に乗せながら、旅館目指してドライブ中……なんですが。試作用の携帯版エンタークンを運んでるわけだけど、何処まで遊べるかわからないんだよねぇ……。
そして、現在の時刻18時。旅館まで山を
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