酔っ払い、バカを病院送りにする
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り得ません。ならばとれる方法はただ一つ!防御戦を選択し密集隊形以外ありえないのです!」
周りは更にざわついた。
「いったい何時の時代の話をしているんだ?経過したと思ってるんだ?回廊出入口の星域など帝国軍も把握しているに決まっている。」
「そもそもイゼルローン要塞が帝国に存在している時点で回廊出入口の地の利なんてあってないようなものだ。」
周りがフォークの説明でざわついてる中、グレゴリーが口を開いた。
「最後の質問だ・・・准将は本当にこの作戦案で帝国軍を撃退できると考えているのか?」
「無論です!これはダゴン星域会戦の再現であり、必ずや同盟軍に勝利をもたらしてくれるでしょう!」
フォークがそう断言するとグレゴリーは溜息をついた。
「もういいよお前・・・帰れ。」
「は?」
「聞こえなかったか?帰れと言っているんだ。君の戯言には聞き飽きた。」
「っ!?しょっ・・・小官を侮辱なさるのですか!?」
「侮辱?むしろこんな作戦案を平気で出せる君の方が国防委員会、いや同盟軍を侮辱していると思うがね。いいか、同盟軍と帝国軍は貴様の玩具じゃない!何もかもが思い通りに事が運んでいくなら同盟はこんな屈強に陥っていない!軍事の素人である私ですらダメ出しできる作戦で帝国軍が撃退できるわけないだろう!そんなことも理解できないのか!」
グレゴリーがそう怒鳴りつけるとフォークはプルプルと震えだし倒れた。
「おっ・・・おい!?直ぐに医務室に運ぶんだ!」
フォークは職員達によって運び出され医務室へ連れていかれた。
騒ぎが落ち着き、中断されていた会議が再開されるとグレゴリーはシトレとロボスに噛みついた。
「シトレ元帥、ロボス元帥もう一度お聞きします。あなた方は本当にこの作戦案を了承されていたのですか?」
シトレとロボスは沈黙したまま答えようとしなかった。
するといままで沈黙を貫いていたトリューニヒトが、
「まあまあグレゴリー君、彼らも不本意だったんだ。ここからは私から説明しようじゃないか。」
と落ち着いた口調で宥めた。
「兄貴・・・いや委員長。それはいったいどういう事で?」
グレゴリーが催促するとトリューニヒトは今回の顛末を語り始めた。
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