第三章
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「それでもな」
「不祥事起こしていないから」
「今度魔界の最果てに左遷させられるけれどな」
「アラスカの北の端みたいなところね」
「アメリカで言うとな、けれどそこじゃ何もしなくていいからな」
「あんたにとっては好都合ってことね」
「そうだよ、まあとにかくな」
悪魔はさらに言った。
「俺は仕事が嫌いなんだよ」
「だから私がメッツファンでもなのね」
「面倒臭えって言ってるんだよ」
そして実際に思っていると、というのだ。
「心の底からな」
「やれやれね」
「しかしな、ヤンキースファンならな」
まさにと言うのだった。
「断って帰ったけれどな」
「今回は受けるのね」
「ああ、それで何して欲しいんだ」
「実は好きな人がいてね」
「恋愛相談か?」
悪魔はキャサリンに目を向けて応えた、もう寝そべっていなくて胡坐をかいているが魔法陣からまだ出ていない。
「ガキらしい相談だな」
「好きな人いてね」
「面倒臭い話だな」
悪魔はまたこんなことを言った。
「恋愛とかな」
「私恋愛成就の悪魔召喚したけれど」
「ああ、俺はそっちのことも出来るんだよ」
悪魔としてというのだ。
「かみさんもそれでゲットしたしな」
「ふうん、既婚者なのね」
「意外だと」
「悪魔の家族とか考えたことないから」
「仕事は嫌いでも家庭は大事にしてるからな」
「いいとこあるじゃない」
「俺は仕事が嫌いなだけなんだよ」
あくまでそうであるだけだというのだ。
「そこは言っておくな、子供も三人いるからな」
「お子さんもいるの」
「何なら写真見せるか?スマホにあるぜ」
「別にいいわよ、というかね」
「ああ、仕事の話だな」
「それで彼とね」
「付き合える様にか」
「ちょっとしてくれる?」
「仕方ねえな」
悪魔はやっと立ち上がった、そしてだった。
キャサリンと契約して千ドル受け取るとだった、相手の写真を見せてもらってそれから相手の詳しい話を聞いてだった。
色々と手を尽くすことになったがここでだった、悪魔はこの時も言うのだった。
「こんなの薬使ったらすぐだな」
「いや、あちこち動かないの」
「そんなの面倒臭いだろ」
これが悪魔の返事だった。
「だから俺はな」
「動かないの」
「惚れ薬出してやるよ」
「千ドル分の」
「ああ、それをやるよ」
「それで終わり?」
「これ相手に飲ませたらな、お前からのプレゼントとか言って」
そしてというのだ。
「コーラかコーヒーにでも混ぜろ」
「それで飲ませろっていうのね」
「そして飲んだ後でお前を見ればな」
「私を好きになって」
「一発で解決だよ」
「私は彼と付き合えるのね」
「これで終わりだ、よかったな」
悪魔は今度は自己解決を行った。
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