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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十五話
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アンタの身体に何か起こし掛けないからね」




そう言って、少し俯くリタ。確かに、僕のドクメントの状態は酷かった。メルディのような形は保ってなくて、今にも壊れそうな感じだったからなぁ…。

何故あんな感じになったのかは……多分……。


「何でああいう状態になったのかの詳しい理由は正直私達も分からないわ。考えうる例を上げるとすれば、このルミナシアに来た際の影響が原因、とか、このルミナシアの特殊な何かがアンタのドクメントに干渉しているか、とか…例を上げだしたらきりが無いわ。少なくとも、これからしばらくは研究室に来て、私やリタに体の状態を教えること。分かったわね?」

「うん……分かった。ありがとうね、色々と…。出来ればこの事は他の皆には…教えないでいてね」


ハロルドの説明を聞いた後、小さく頷くと僕はそう言って礼をした後、研究室を出ようとした。


「――アンタ……いつまで皆に隠すつもり…?」


ハロルドのその言葉に、足が止まる。扉の方を見ているため、表情は分からないけど…その声からはいつもの楽しげな様子は感じられなかった。





「…多分、ハロルド達の説明を聞いても、信じてくれる人はあんまり居ないだろうしね。…もうしばらくは……隠すつもりだよ」


「もうしばらく、ねぇ……。…アンタにはその『もうしばらく』は決まってるの……?」

「……どうだろう、ね……」


ハロルドの意味深なその言葉に、僕はそう応えて、研究室を後にした。



――――――――――――



「――『もうしばらく』、か…ハロルドには若干気付かれてるのかなー?」


――甲板に上がり、僕は海を眺めながら先程のやり取りを思い出してそう、呟いた。
ハロルドは…多分僕が、この世界の成り立ちを少し知ってる事に、薄々感ずいているんだろう。
僕の説明って若干ボロ出てたんだろうか…?でも、まぁ…実質僕はこの『レディアントマイソロジー3』の世界の事に関しては正直全く分からないので、気付かれても答えにくいんだが…。




ただ、一番僕が気になってるのは――


「『状態が不安定なドクメント』、かぁ……」


自分のドクメント。あまりにも不安定で、今にも壊れそうに見えたソレ。元々当初、僕自身は僕という存在に、ドクメントがあるのか無いのか。はたまたどういう形なのか。それが気になってハロルド達にドクメントの展開を頼んだのが……今回の状態は流石に予想外だった。
ハロルドはその状態の理由は例を上げれば様々ある、って言っていたが……。


「……多分……もしかしたら……っ!!」


一瞬、自分がこの世界に来た理由である『あの事故』を鮮明に思い出し、急に来た吐き気に思わ
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