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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:09 海鳴温泉へ
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サトさんも目元が隠れて見えづらかったけど。響に何かしら思う所があるみたいだし。ちょっと気になると言うかなんというか……。

 ―――何も無ければ良いんだけどね。

 ……初めて幻聴と意見が一致したわぁ。
 それに関してはその通りだ。折角の旅行、あの子達の楽しみを壊したくないからねー……。正直フラグを建てた気がしなくもないが……。
  

――side震離――

 ……今頃皆旅館に向ってる最中かねぇ。

「しかし、こうして震離君と二人で調整作業するのは久しいねぇ」

「えぇ、プロフェッサーの方には流が。こちらもですねぇ」

 水出し緑茶をすすりながら、片手でキーボードを叩いてデータを打ち込んでいく。同時に、プロフェッサー側(あちら)からもデータが送られてくる。
 あちらも無事にできてるようで何よりだ。

「今回僕は旅行に参加はないが、スカリエッティ君は結局どうするんだい?」

「んー……プロフェッサーの車を借りて行く……というか片道で行くので。私達を送ったら帰るって言ってましたねー。と言っても行きは私が運転ですが」

 正直言えば、この二人にこそ休めっていう企画のはずが、気がつけばただのちびっこ達のシルバーウィークの旅行になっちゃったし。

「上手く行けば……あー、21時位には終るかなぁ」

「まぁ。分かってたことですし良いですよん」

 お互いに簡単にため息が出ちゃうけれど。マイナスなものではなくて、どちらかと言えばその程度で終るんだねというため息だ。

「……そういえば、サト君も参加したようだね」

 不意の話題に思考が止まると共に、キーボードを叩く手も止まる……が、直ぐに再開。

「えぇ。本人はギリギリまで渋ってましたけどね」

「……そうか。コレで幾分か気持ちが晴れてくれると良いんだが」

 顔こそ見えないけれど、博士も……グランツさんもあの人の事を心配しているんだと、よく分かる。

 でも。

「……私も流も断片的にしか知らないので、難しいですね」

「……スカリエッティ君が何かを知ってるみたいだけど……彼もまた口を固く塞いでいるからね。でも、よく笑うようになったよ」

「えぇ。お陰でクールな人って印象が強いらしくて……変に人気が出ちゃってまぁ」

 ブレイブデュエルもそれなりにしてくれるから、データも取れるし、そのお陰で……ゲームをして笑ってくれるから。
 ただまぁ……。

「我が娘達や、ディアーチェ、シュテル。八神堂の騎士とは違う意味で、すごい人気だね。うちの研究員も何人か格好いいって言ってたよ」

「えぇ……男性からも女性からも人気です。白騎士様だったり、ヴァイスリッターとか言われてますしね……」

 二人して、はーっとため息。人気
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