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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:09 海鳴温泉へ
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だ穴があったことは認めます。演技とは言え主を姉と呼べなかった事もありました。
ですが……だからといって、こんな……。
「ぁ……ぃ、え。その……あの」
眼の前がモノクロになる。呼吸がおぼつかない。そんな事ないですよ、と言いたいのに。コレではその通りですと言っている様な物だと。
アミタ様の顔を真っ直ぐ見ることが出来なず俯いてしまう。心が凍えて、口腔が酷く乾く。
姉妹ではないと偽り、嘘をついていることを悪と言われるのではないかと、体が震えてしまう。
俯いているとスッと影がアミタ様の方から伸びて、思わず身を屈めて―――
「ごめんなさい。責める訳ではないなんです。どうかもっと楽にして下さい!」
「へ……ぁ、ぅ」
ギュッと抱きしめられ、アミタ様に包み込まれる。凍えた心に、動くなった躰に、おぼつかない呼吸が、スッと楽になった。
いや、どちらかと言うと、解きほぐされた……そう表現出来ることかなと。
「ごめんなさい。純粋に気になったことを聞いてしまった私に非があります」
静かに、ゆっくりと語りかけるアミタ様。だけど、私を抱きしめるその腕は……いや、掌は冷たくて。頭を胸に当てられているせいでよく聞こえます。
静かな口調とは裏腹に、その胸の鼓動は早鐘のように早い事。
ゆっくりと首を上げて、アミタ様の顔を見て。息を呑みました。
怯えたような、どうしていいのか分からないと言った顔で……今にも泣き出しそうだったので。
「ぁ、の。わた、しは。大丈夫で、す。取り乱しただけなので、す。だか、ら……そんな顔、されないで、下さい」
震える声でなんとか告げた。その声が届いたのでしょう。まるで氷が溶けていくかのように、徐々にホッとしたようなそんな顔をされて。
「いえ、こちらこそごめんなさい。失礼な事を聞きましたね」
ふにゃり、とそんな擬音が聞こえるほどの柔らかい笑みを見て私の方も、ホッとすることが出来ました。
――sideアミティエ――
初めてあの姉妹を見た時。私やキリエ、テスタロッサ姉妹とは違う様に見えました。
それは姉妹……と言うより、主とその従者の様に見えたんです。ただ、悪い方ではなくて、普通に仲の良い姉妹と言えるほどでした。
だから、もし響かはなとお話出来る機会があれば、と考えていた時に、そのチャンスが巡ってきました。
だから、聞いてみた。
それだけでした。私もキリエも、似てないねと言われた事はありますし……。
ですが、大いに失敗したと直ぐに悟りました。私の質問をした直後、顔面蒼白に、そして怯えたように小さく震えるはなを見た時に、なんてことを言ってしまったのでしょうと。
それからは自然と体が動きました。
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