スーパーロボット大戦OGs
0009話
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教育制度は、さすがに士官学校の中でも屈指の歴史を誇るジュネーブ仕官学校だけの事はあると感心してしまう。
バリソンの問いかけに頷き、敬礼の仕方やいつするかなどを教える。
幸いバリソンは理解が早くすぐに要領を掴んでくれたので教える方としても非常に楽だ。
「なるほど、助かった」
「いや、連帯責任でこっちもいらないペナルティは受けたくないしな」
気にするな、と軽く肩を叩く。
と、唐突に真面目な顔をして俺の方を見るバリソン。
「アクセル。聞いて良い事かどうか分からないので率直に聞かせて貰うが、先程教官が言っていた幼年学校を主席で卒業したというのはお前の事なのか?」
「ん? ああ、そうだな。確かに俺だ」
真面目な顔をして聞いてくるから何を聞かれるのかと思いきや、そんな事だったのか。……と思ったのはどうやら俺だけだったようで、教室の中が一気にざわめきに包まれる。
驚いた様子を見せていないのは、俺と同じ幼年学校組だけだ。
「なんでまた、主席卒業のエリート候補がパイロットコースに? 普通参謀や4軍コースに行くって話だが」
「いや、それはまぁ、そうなんだが。……と言うか、お前も良くそんな事を知ってるな?」
幼年学校というある意味閉鎖的な場所の情報なんて、そうそう知る機会は無いと思うんだが。
「さすがに士官学校に入学するんだ。それくらいの下調べくらいはしてくるさ」
……そういうもの、なのか?
俺自身、最初から幼年学校に進む事を決めていただけにその辺は疎い。
ただまぁ。
「小さい頃からバーニングPTにはまっててな。幼年学校に入る前からパイロットになる事は決めてたんだ。幸い、そこそこの才能はあったみたいだし」
結局、いつものを志望動機を話せば騒ぎは収まってくれる。
それよりも、そろそろ寮にでも行った方がいいか? と思った丁度その時、突然教室のドアが開けられる。
「ん?」
見ると、入って来たのは1人の男。
メッシュの入った髪と鋭い目つき、寡黙な表情が印象に残る。
と言うか、あれってどう見ても。
「すまない。皆、ちょっと聞いてくれ。俺はパイロットコース3年主席のキョウスケ・ナンブだ。色々と連絡事項があって来た」
……え? マジ?
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