暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-B圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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ラは私の護衛に就いてもらう。そしてシュリエル。エリーゼをヴレデンへと送り届けた後、私の護衛としてザフィーラと交代」
「「ヤヴォール!」」
「そして最後に、シャマル」
「はい。オーディンさん」
「シャマルは、戦場医師として後衛に回ってもらいたい。もちろん後衛部隊の護衛としても働いてもらう事になる」
「ヤヴォールです。お任せてください」
グラオベン・オルデンみんなの、イリュリア決戦時の役目が決定した。オーディンさんは最後に「ありきたりだが最後の命令だ。死ぬな、いいな?」と告げると、離れて融合の練習をしてるヴィータとアイリも含めたみんなが「ヤヴォール!」今までで一番声を張って応じた。
「それじゃあ各騎、しばらく待機だ。エリーゼ、こっちへ来てくれ」
「あ、はいっ」
歩き出したオーディンさんの後をついていく。小高い丘の先、「魔法陣・・?」のような巨大な図形が描かれていた。それぞれ数字と文字が記された10の円と、それらを繋ぐ道のような線・・と思ったけど、1〜6の円の中央にもう1つ円が在るから、全部で11の円だ。
オーディンさんは「セフィロトの樹という名前なんだ」と教えてくれて、1つの円へと歩いていく。このセフィロトの樹というのが、オーディンさんが孤人戦争としての“力”を発揮するのに必要な祭壇だという事だ。目を凝らしてみて見ると、図形はすべて文字みたいなもので形作られている。「ルーン文字と言ってね、私の故郷の魔道のオリジナルなんだ。文字1つ1つに意味と力があるんだ」
「そうなんですか・・・」
オーディンさんの故郷の事が少しだけ判って嬉しくなる。それから少しの間、オーディンさんはわたしや集まってきたみんなに出身世界の事を話してくれた。支柱塔“ユグドラシル”っていう、エテメンアンキのような塔(兵器じゃないよ)が世界の中心に在って、その途中に4つの大陸が浮いてるんだって。その内の1つ、グラズヘイムがオーディンさんの故郷で、王として納めていた国。いつか行ってみたいなぁとは思ったけど、オーディンさんの世界は滅んだって聞いてる。
「マイスター、戦船が来たよ」
空を見れば、シュトゥラ、アウストラシア、シュヴァーベン、ヴィンランド、ヘルウェティア、ガレア、バルトはウラル・リヴォニア・リトヴァ各国の戦船が。
「ああ。グラオベン・オルデン全騎、現時刻を以って待機を解く。シグナムとアギトとシャマルはアウストラシアの戦船に乗り、その後はオリヴィエ王女殿下と騎士リサの指示に。ヴィータとアイリはシュトゥラの戦船に乗り、その後はクラウスの指示に従ってくれ」
オーディンさんの指示に従って、アギト達はシュトゥラとアウストラシアの戦船に向かって行ってしまった。その背中にわたしは「また逢おうね」ってひとり約束して見送る
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