暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-B圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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つ空気が変わった。それが判ったからこそ、みんなも横一列に整列した。
「では改めてグラオベン・オルデンの将オーディンとして全騎に命令を下す。まずはシグナム、アギト」
「「はいっ」」
「2人にはアウストラシアの騎士隊ズィルバーン・ローザと同行、最前線で戦ってもらう」
「「ヤヴォール!」」
「次。ヴィータ、アイリ」
「おう!」「うん!」
「2人はシュトゥラの騎士団の戦力として参加、これもまた最前線での戦闘だ」
「ヤヴォール!」
ヴィータだけはやる気満々で応えたけど、アイリだけは「マイスター、ちょっと待って」と反論。オーディンさんが「どうした?」って訊き返すと、アイリはオーディンさんの目の前まで飛んで行って、「アイリ、融合騎だから単独戦力は低いんだけど・・・」って言った。言われてみればそうだ。融合騎としての能力は、騎士と融合することで発揮される。アイリはオーディンさんの融合騎。それをヴィータと組ませる・・・・ってまさか。
「アイリ。一時的にロードを私ではなくヴィータに変更。ヴィータの融合騎として戦ってもらう」
「ええええ? ヴィータとぉ?」
「んだよ、なんか文句あんのかよアイリ」
不満そうなアイリとヴィータ。アイリは「だってヴィータってマイスターと違って面白みに欠けるんだよね」なんて言い放っちゃった。面白みって何の話だろ? ヴィータも「あたしの何がつまらないって?」って半眼で睨んだ。うわぁ、ロードと融合騎って相性が一番大事なのに、これはちょっとまずいかも。
「マイスターの魔導、複雑すぎて意味が解らない時もあるけど、それでも補助が出来た時はすごく気持ちいいんだよね♪ でもヴィータはベルカの騎士としての魔導と強さだから、なんかつまらないんだよね」
「まぁ確かにあたしはオーディンと違って正真正銘のベルカ騎士だ。だから魔導の方もオーディンの――異世界の魔導に比べればつまらんだろうけどさぁ」
つまらないだとかつまるとかの問題じゃないよ、今は。融合騎プロトタイプの姉としてアギトが「アイリ。お前、わがまま言っちゃダメだろ」って窘めると、オーディンさんも「アイリ」少し語調を強めて名前を呼んだ。
「・・・ヤヴォール。マイスターのお願いだからしょうがないよね」
「なんか上手くいく気がしねぇ・・・。なぁオーディン」
縋るような上目使いでオーディンさんに不満をぶつけるヴィータ。
「正午まであと3時間。それまで融合の練習をしていてくれ」
ヴィータの頭を撫でつつ体をアイリの方へ向けさせた。ヴィータは「へ〜い」、アイリは「は〜い」ってお互いやる気の見えない返事をしながら離れて行った。
「・・・それでは次。ザフィーラ、シュリエル」
「「はい」」
「ザフィー
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