爪編:トークルームV
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
る。寧ろお前達の頼みを拒んで敵対したんだ。ああなっても仕方ない。」
「…怒っていないのですか?」
「お前達の気持ちは理解出来る。寧ろお前達の気持ちが理解出来るからこそ、良くあそこまで妥協出来たものだと感心しているくらいだ。お前達の理想を否定する気は一切ない。お前達の出した答えもまた正しいと思うからな」
「そう…ですか…」
「大体無能力者から迫害をしてきたんだ。やり返されても文句は言えんだろう。寧ろ新しい奴らを受け入れてやろうとしただけでも充分過ぎる」
「ですが、GVは受け入れてくれませんでした」
「良くも悪くも真っ直ぐだからなあいつは、だからこそあいつは強い。例え裏切られても失っても信じている未来を見据えることが出来ている。あいつの言っていることも正しいのもまた事実だからな」
「そう…ですか…」
俺が自分達の理想を否定しなかったことに安堵してか、テーラの表情が少し緩んだ。
「それからシアンは元気にしている。相変わらず運動関係はポンコツだが」
「そうですか…相変わらずみたいで安心しました。運動音痴ではないシアンなんてシアンではありません」
「全くだ…テーラ…」
俺は街で買ったリボンをテーラに差し出す。
「これは…」
「前に贈ったリボンが痛んでいたからな…新しいのを贈ろう…まさか再会出来るとは思わなかったからこんな形で渡すことになってしまったが」
「…いいえ、ありがとうございます…これも…最初に戴いたリボンも大切にします…」
「そうか…………お前と会えて嬉しかった」
「…!」
その言葉に驚いているテーラに俺は背を向けて歩き出した。
「私も…嬉しかったです…」
(パンテーラとの心の繋がりを感じた)
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ