蒼紅:第二十八話 人形
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大きさは認めよう。だが、戦いとは最後までやってみなければ分からないものだ」
「その余裕が何時まで保つだろうな…?貴様はガレトクローネの釜戸の中で焼き上がりを待つ焼き菓子(マカロン)…己が業火にその身を炙られやがては焦げ落ちる運命…受け入れろ。敗北がお前の調理法(ルセット)だ」
「……生憎俺は諦めが悪いんでな。そうでなければ皇神の屑共からの過剰な実験と薬物投与に耐えてまで復讐の機会を待ち、今こうして生きてはいない…お前こそお前の言い方で言うなら俺の電熱で焼き上げてやろう。それこそ最大火力でな…迸れ!紅き雷霆よ!お前の地獄の業火を俺の紅き雷刃で叩き斬る!!」
「ほざくな…調理する側は俺だ…!こちらも最大火力で貴様を焼き上げる…!」
ガレトクローネの鉄拳がソウに迫る。
マッハジャンプで上に移動してかわし、更にもう一度マッハダッシュでアスロックに肉薄するとチャージセイバーでアスロックに斬りかかる。
「させん!」
ガレトクローネを即座に分離させ、それぞれの部位をソウに向かわせる。
「チッ!」
分離させることで軽くなり、素早く動かすことが出来るのだろう。
パーツが束ねられて再びガレトクローネとなり、アスロックと連携してチャクラムを投擲してきたので即座にソウは機動力の強化に力を回した。
アスロックとガレトクローネの連携攻撃を回避しながら、かわしきれない場合は雷撃刃で弾くか両断する。
「(パペットワイヤーの第七波動…なるほど、中々に厄介だ。奴自身が第七波動を扱える状態なら例えパーツを両断しようと直ぐに糸で繋ぎ合わせて修復される。アスロックを倒すにはガレトクローネを機能停止に追い込みながら一気に畳み掛けるしかないか)」
「(ソウめ…世界に轟く悪魔の異名は伊達ではないか。まだ手の内を見せ切ってはいないとは言え、強化された俺とガレトクローネのマリアージュを捌き切るとは…いざと言う時はアレを…いや、アレはまだ未完成だ。まだ使うのは早すぎる。)」
「……迸れ、紅き雷霆よ!閃くは破滅の雷光!紅雷の刃よ、敵を斬り裂け!ギガヴォルトセイバー!!」
互いに思考を巡らせ、最善の答えを出すとソウはSPスキルを発動して強烈な雷刃波を放つ。
「受け止めろ!」
アスロックが即座にガレトクローネを盾にするものの、雷刃波がガレトクローネを容易く両断してアスロックに直撃する。
「ぐはっ!?」
「受けろ!!」
アスロックのダメージとガレトクローネの蓄積したダメージで機能停止に追い込み、動きを封じたところでショット連射で追撃を加えていく。
「くっ!甦れ!」
機能停止したガレトクローネを元通りにすると、ジャンプで距離を取ると再び機銃の嵐を見舞う。
「(やはり、簡単にはいかんな…
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