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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十八話 人形
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廃棄物を細かく砕くための機械だよシアン』

「使えない物はしっかりと処分しているようだな」

あの第七波動の糸によって老巧化を理由に破棄されていた施設の補強と稼働が同時に行われている。

モルフォの謡精の力と宝剣の力もあるのだろうが、これだけの規模のことを同時に行うことは容易ではない。

「少なくとも、ここにいる能力者もただ者ではないのは確かか…」

シャッターを潜るとトラップが作動し、複数のメカがソウに襲い掛かる。

「トラップの作動を確認した。殲滅する」

『破砕機に落ちないように慎重にね、面倒なら天井のサイレンを破壊するのも手だよ』 

「必要ないな」

マッハダッシュを上手く使って距離を詰めて雷撃刃を振るい、ショットを放ってメカを薙ぎ倒していくとトラップが停止し、シャッターが開いた。

開いたシャッターを潜るとゲートモノリスを発見する。

「ゲートモノリスを発見、破壊する。」

『うん、何がいるかは分からないから注意して』

チャージセイバーでゲートモノリスを破壊し、奥に向かうと広い場所に出た。

そこには1人の青年がおり、年齢は恐らくテンジアンと同じくらいだろう。

「侵入者は貴様か、紅き雷霆・ソウ」

「エデンの兵士の装備ではないということは…お前がG7の1人と言うわけだな?この施設内のメカなどを動かしていたのもお前の第七波動か…」

「その通りだ。この俺…アスロックの第七波動…パペットワイヤーでな…ソウ、俺のガレトクローネの炎と貴様の紅き雷霆の電熱…どちらの熱が上回るか試してみるか?」

宝剣を取り出し、変身現象を起こすとまるで調理人を思わせる姿となり、菓子の家を思わせるかのような見覚えのあるロボットを操って構える。

「…そのロボットは見覚えがあるな、確かシアンと屑の関係者のチビを捕まえていた物と同系統の物か…」

「あのガレトクローネと今のガレトクローネを一緒にしてもらっては困る。今のガレトクローネは宝剣の力で大幅に火力も耐久性も遥かに向上しているのだからな…行くぞガレトクローネ…俺とお前の一世一代の調理開始だ」

球状に変形させたガレトクローネがソウに迫るが、ソウはその直線的な攻撃を強化したマッハダッシュで回避する。

「ロボット…と言うよりは兵器類をお前の能力で束ねた物か。数多くの兵器を束ねることで単体で多彩な攻撃を可能としているようだな」

ガレトクローネの指先からの機銃の嵐を器用に回避し、かわせない攻撃は雷撃鱗で防ぐ。

「その通りだ…貴様の紅き雷霆の力を取り込んだ宝剣と電子の謡精の力で強化された俺とガレトクローネのマリアージュ…如何にオリジナルの貴様でも破れるものか」

「それはどうだろうな?確かにその宝剣と謡精の力が合わさった力の
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