蒼紅:第二十八話 人形
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流れる広い場所に出た。
『廃棄物を運搬するコンベアだね。カゲロウがあると言っても足元に気をつけてね』
「了解した」
マッハダッシュを駆使して一気に駆け抜ける。
途中で見覚えのある光を発見し、それが体に吸い込まれてソウに力を与える。
「ふむ」
以前の光によって手に入れた力は紅き雷霆の攻撃性能の底上げであったが、今回の光は身体能力の強化のようだ。
試しにジャンプをすると普段の2倍の高さまで跳べるようになり、ダッシュも移動距離が通常より短縮してしまったが、加速能力が向上し、通常移動は強化前のダッシュと同じくらいの速度だ。
更に以前取り込んだ光と共鳴を起こしたのか更なる強化が可能になったようだ。
と言っても全ての能力を一度に向上させるわけではなく、精々4つの能力の向上が限度だろう。
分かりやすく言えばインフィニティヴォルトの常時使える簡易版と言ったところか。
取り込んだこの光には紅き雷霆の力を底上げすることが出来るようで、明らかに今までとは紅き雷霆のエネルギー効率が変わっている。
「この感覚は何なんだ?何故俺とGVの力を覚醒めさせ、強化させることが出来る?」
懐かしい感覚がする光にソウは複雑な表情を浮かべながらも先に進み、コンベアの部屋を抜けるとエデンの兵士を発見する。
「エデンの兵士…やはりここにも居たか」
『一体どんな兵器を造っているんだろう?』
「さあな、あの能力の限界がどこまでかによるだろう」
機動力を強化するためにダッシュを強化してみたのだが、意外にもマッハダッシュの速度だけでなく飛距離も伸びており、これならマッハダッシュの使用回数も減らせそうだ。
現在の強化はショットの威力強化・チャージ時間短縮・通常移動とダッシュ能力の強化である。
紅き雷霆の出力の都合上、装備による補強が出来ず、物足りなかった部分が解消されたことでソウは一気に強化された。
エデンの兵士とメカを蹴散らしつつ、先に進むと山積みとなったスクラップの山がある。
「このスクラップの部品は使える物もありそうだ。」
『そりゃあね、皇神製のメカならジャンクパーツでも色々と使い道がありそうだよ。実際にフェザーの武器にはジャンクパーツを流用した物もあるしね』
「まあ、フェザーは一般的にはテロリスト扱いだからな…スポンサーがいると言ってもジャンクパーツも使わないと装備を揃えられん…必要なパーツはここが片付いた後で確保しておくとしよう」
今はシャオがいるから問題はないが、いずれはシャオの援助は受けられなくなるので必要なパーツは揃えておくに越したことはないだろう。
奥に進むと下に破砕機が動いている部屋に出た。
『下にあるアレは?』
『あれは破砕機だね、
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