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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:08 旅行の用意と、早い流れ
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を伺う事は出来ない。それでも。
「さ、ぶり大根温めてるから食べよ? 私も色々したからちょっとおなかすいちゃったしさ」
「……あぁ」
後ろに回って背中を押すように居間まで送る。
ふと、さっき取った落ち葉を思い出して、それが桜紅葉になりかけの葉だった。そこから察するに、きっとあそこに行っていたんだろう。
私達の故郷に
相当
(
・・
)
する場所に。
居間まで送って、席に座らせてから、ご飯を入れたりしていると。
「……なぁ、震離?」
「なぁにー?」
「……明日、奏達も行くんだよ、な?」
「うん。皆参加するよ。私達も予定通り遅れて行くつもり。それぞれ部屋もあるけど、せっかく誘われたんだから、奏達に会いづらくても、他の皆にはちょっとでも……顔出してあげてね」
「……あぁ」
お盆に二人分のご飯と、お味噌汁、おかずを乗せた所で。
「さ、とにかく今はご飯食べよ、ね?」
「……うん。ありがとう」
ふわっと、雰囲気が柔らかくなったのが分かって、つい私も笑ってしまった。何時も何処か寂しい雰囲気を持つこの人が、こんなにも柔らかくなってるのは珍しいから。
「何か良いことでもあった?」
「あぁ。あったよ、時間があったら。合間を縫って、
緋凰
(
・・
)
と接触してみるよ」
「フフ、そうしてあげて。きっと驚くから。きっとお互いにとっても良い出会いになるだろうから」
ご飯を食べながら、二人で少しずつ話して。
私達には見せない、あの子達には見せる表情だったから……すごく嬉しかった。
―――だからこそ言える。
結果的に良かったけれど、もし私がここで違和感に気づいていたのなら―――
もっと平穏に出来たのではないかって。
――side奏――
「ほ、本当に行っちゃうの……?」
「……まぁ、そういう約束らしいですし、明日また逢えますって」
半ば呆然とした様子で、ちっちゃい響を見つめる先輩。
はなは響に着いてくだけだから、そうでも無さそうだけど。響はなんかもう諦めてるみたいでされるがままな状態。
ただ……。
「旅行が終わったら次誰を迎えようか?」
「シグナムとアインスが大きなフェイトさんとお話したいって言うとったわー」
後ろの方で、ちっちゃい皆さんが相談されてる内容がまた凄いなって。私は完全フリーだから、今日はアリサのお家に泊まる予定だけど、もう色んな所をはしごすることになってるのは驚いたなって。
に、しても……。
少し離れた場所の響と先輩の会話を眺めてて思う。良くも悪くも凸凹だねーと。
片やなんで怒ってるのか分かってないし、片や何か考え込んでるのに気づいてないし。
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