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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:08 旅行の用意と、早い流れ
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うことは聞いてるし、二人も必要以上には言わない。だけど……。
「未だに引きずってるのは弱い証拠だなぁ」
座椅子にもたれ掛かり天井を見つめる。じわじわと視界が歪むのが分かって―――
「……涙脆くもなったなぁ」
ポロポロと熱いものが溢れていく。
「……あれ、電気ぐらい……って」
「……あ?」
視線を下に向けると、丁度帰ってきたばかりの流と視線がぶつかる。そして、徐々に冷や汗をかいていって……。
「わー!! なん、どう……え、あの?!」
「……気にすんな。ちょっと思い出し泣きしてただけだよ。それより……おかえり流」
部屋の灯りをつけながら、入り口で固まる流に視線を向ける。相変わらず慌ててるようだけど、幾分か落ち着きを取り戻して。
「えぇ、まぁ……ただいまです」
ふと、右手にケーキボックスを持ってるのが見えて。今日はアルバイトの日だったのを思い出す。視線に気づいたのか、小さく笑みを浮かべてボックスを軽く持ち上げながら。
「王様達におすそ分けしてきましたが、まだ残ってますよ。食べます?」
「……いや。気がつけば夕方だし後でいいよ。それより……晩ごはん作るなら手伝うよ?」
「なら、お願いしましょうか。昨日は煮付けでしたので、今日はあっさりしたものでも……何かリクエストあります?」
「……冷しゃぶサラダとか?」
「フフ、良いですね」
流と共にキッチンに向って。料理の用意を初めて―――
ふと気づく。何処と無く高揚しているんだ、と。
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