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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:08 旅行の用意と、早い流れ
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》で言った事により、離れていたはやてさん、ギンガがこちらを伺うように視線を向けているのが分かる。
 
「奏、その……突然で申し訳ないんだけど。今晩、こっちに泊まれないかな?」

「へ? なんでまた……って」

 少し整理してみる。現在響とはなが、アミタとキリエのお家に泊まる予定になったが、先輩は変わらずテスタロッサ家に泊まる予定だ。
 だけど、それは昨日と違って、一人で泊まるということ……つまり。

「え、本当に寂しがってるんですか……?」

「……」

 無言でコクンと頷く先輩を見て。吹き出しそうになるのを堪える。
 そして、直ぐに。

(……理由を聞いても?)

 念話に切り替えて、目の前の先輩に語りかける。

(……母さんと、アリシア達とどう話して良いのか分からなくて)

(なるほど、それで)

 その一言でようやく合点がいった。先輩ってば、響とはなをクッションにして接していたけど、それが無くなる状態ではどう接して良いのかわからないんだ。
 私的には杞憂だと思うんだけどね……。

(その、母さんに嫌われたりとか、違う存在だってバレてしまうんじゃないかとか……)

(……うーん、見てた限りじゃそういう事無さそうですけどねー)

(えっ?)

 鳩が豆鉄砲を食ったように、目を丸くするのを見て。先程の光景を思い出す。それは響の服を選んでる時の光景。服の趣味は若干違えど、プレシアさんと先輩を見てると、親子だなーと素直に思えたし。
 そして、何より、それを離れた場所から見てたアリシアさんが、嬉しそうに頷いてたのが見えたし……。

(まぁ、どうしても無理って言うなら……考えますが。本当にそれで良いんですか?)

(……う)

 視線が泳いでるのがよく見えるなーと。
 
 先輩……いや、フェイトさんと、そのお母さん、そしてお姉さんの関係は、さわり程度なら知っている。なのはさんとフェイトさん深くが関わった……プレシア・テスタロッサ事件。通称PT事件。お母さんの名前がそのまま入ってる以上、何かあったのは確かだし、事件の概要は知ってるが、それに関わった人たちの心情までは図れないし。

 きっと、重い何かがあったのは確かだけど……。

(どうしても……暗くて重い気分になったら呼んで下さいな。私で良ければ駆けつけますから)

(……うん)

 不安そうな先輩に笑いかけると、釣られて先輩も笑ってくれて。ほっと胸を撫で下ろす。

 こういうポジションは響が担当すべきなんだけど……それに気づかないほど何かを考え込んでるのか、はたまた完全に気づいていないか……コレは後者かなー?

 ま、それはさておいて。

「先輩もお酒飲める歳になったんですから、お母さんに酌をしたらどうで
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