暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:08 旅行の用意と、早い流れ
[12/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
づいてないスバルが悪いのか、最後まで隠し通せた震離が上手いのかわからないなー。

(ま、まぁ。こちらに戻すけどさ。あの子があそこまで信頼を置いてるから、私的には今は置いといて良いと思うよ。それに震離の言葉が事実なら……スカリエッティは今のスバルとギンガの前に顔をあまり出さないらしいし)

(……うん)

 おや? スバルが気にしてるのは、そこじゃないのかな? 息を吸って、私を見据えて。

(ミッドの……管理局に拘束されてるスカリエッティって、極悪非道って言われてるじゃない?)

(まぁ、世間一般ではそう言われてるね。人体実験したりしてたみたいだし)

 何処まで本当かはわからないけれ、ど。

(そう。でも、わからないんだ。私もスカリエッティの調書を見たけど、ノーヴェ達を操ったのはスカリエッティの意思ではなかったみたいだし。だから、あの―――)

「それ以上はダメだよ」

 強制的に念話を打ち切って、静かに彼女の瞳を見つめる。

「この世界では、そうなのかもしれない。もしかしたら本質がそうだったのかもしれない。でもね。

 ―――それはもう、遅いんだ」

 スバルが息を呑むのが分かった。

 そう、もう遅いんだ。仮に善人であろうと、既に積もり積もった罪状は上限を遥かに超えているのだから。スバルが何処まで調書を見たのか知らないけれど、おそらく裏では管理局を操ってた……最高評議会が絡んでいるんだろう。

 現に、ゆりかご戦の直後から連絡が途絶えたらしいし、何の声明も上がってない事から何かあったことには違いないだろう。

 だからこそ、管理局上層部は決めてしまった。ジェイル・スカリエッティと、そして、誑かされた(・・・・・)レジアス中将の責任だと。
 そして、そこから派生して、震離にも飛び火してしまってるけど……。

 いや、考えるのは止そう。心配で胃が痛くなるし、この世界に飛ばされてしまった以上どうしようも出来ないし。
 それに本人がいるんだ。なんとでもなるよ。

 あ、ダメ。一度考えたら色々とマイナスな方向で……。こうしてる間にも変な疑い掛けられてないかとか、事態が急変してないかとか。

「―――で、奏?」

 ふと、スバルとは違う方向から声の聞こえる方を見ると。

「……あー、先輩? どうしたんですか?」

 どことなく……いや、この世の終わりの様な顔の先輩がそこに居た。ちらりと視線をずらすと、疲れたような顔をした響が見えて……そこから察するに。

「響とはぐれて寂しいんですかー?」

 茶化すようにそう言うと、ジワッと涙目になって……。

(あー、奏がフェイトさん泣かしたー!)

(ちょ、ま……)

 スバルが念話で……よりにもよって|広域《オープン
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ