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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:08 旅行の用意と、早い流れ
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時もならこの辺りで助け舟を出すところだけど……今回は出さないでおこう。

 響は私達(・・)と同じ様にしてるから、ああなってるだけだろうし。先輩はもう少し響を理解してもらわないといけないしね。

 ……あーあ。こんな事考える様になると、フラれた……と言うより、取られたって実感しちゃうから悲しくなるわぁ。

 半ばいじわるも入ってるけど、それ以上に……。いや、やめとこう。

 ―――中々辛い方を選ぶんだねぇ。

 ……また聞こえた。今度ははっきりと聞こえたから空耳ではないのは分かるけど。念話とは違って、芯に直接語り掛けて来るし。
 
「奏? どうしたのすごく疲れたって顔してるけど?」

「んー、なんでもないよスバル。ありがとね」

「何か困ったことあったら相談してね?」

「……そしたら、胸を揉む人が居るのを何とか……って、ちょっと? こっち見なさいよスバル?」

 露骨に目を逸らすスバルを見て思わず笑ってしまう。そして、ごめんね。せっかく気を使って貰ったのに。
 そのまま、一瞬表情が曇ったのが見えて。

「……ま、人の心配するよりもまず自分でしょ? 何かやな事でもあった?」

「……んー」

 小さく唸って、ちらりと周りを見渡してから。

(こっちの方で良いかな?)

(良いよ。聞かれちゃ不味い事かもしれないからね)

 念話に切り替える。一応それとなく口では適当に会話を紡いでいるけど、あくまで形式上のもの。本命は。

(……ジェイル・スカリエッティ。あの人が違うっていうのは母さんの態度を見ててわかったんだ。でも……)

(ま、割り切れるものではないよね。私も正直割り切れないもん。それと……気づいた?)

(?)

 念話の内容に合わせ、スバルが首を傾げるたのを見て思わずクスリと笑ってしまう。それに気づいたのか、表向きの会話が若干ぎこちなくなるけれど、直ぐに元に戻して。
 
(気づいたって、何かあったの……って、奏笑いすぎ)

(ふふ、ごめんって。気づいた内容はね。あの(・・)震離がえらく信頼を置いている事に)

 そう告げると、真剣に話を聞いてたスバルの顔が一転して。目が丸くなって居るのが見えて。

「……震離って、人見知り……なの?」

「……マジか」

 まさかの発言に思わず念話ではなく普通に会話してしまった。
 チョット待って、えー……嘘ぉ……てっきりティアが気づいてたから、スバルもって思ってたら……マジかー……。

「……私達と会ってる今の震離はわからないけれど。基本的にあの子ってば、超が付くほど人見知りだからね?」

「……全然気づかなかった」

 本気で驚いてる表情から察するに、本当に気づいてなかったんだと分かる。コレは気
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