暁 〜小説投稿サイト〜
蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十七話 電脳
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るものの…。

『確かに…男ならシアンよりもオウカ…かな?』

『ごめんなさいシアン。こればかりは私もフォロー出来ないわ』

実際にオウカの良妻賢母ぶりを間近で見ているシャオとオウカへのシアンの本心を知るモルフォも納得してしまったために、シアンの味方はいなかった。

『ううっ!お願いGV!その人やっつけて!』

「シアン…」

穴を飛び出し、奥のシャッターを潜るとシャッターがロックされてしまい、メカがGVに襲い掛かる。

「トラップの作動を確認…各個撃破して突破するよ」

『中央の穴は落ちても大丈夫だから 落ち着いて対応しよう?』

「了解」

雷撃鱗の使用に注意を払いながらGVはメカに避雷針を撃ち込み、雷撃を流し込むの繰り返しによってトラップは停止し、シャッターが開いた。

GVは先に進むと、自分達の帰りを待ってくれているオウカのことを思い出し、早く戻って彼女を安心させてあげようと思ったのであった。

『…GV、今はミッション中だからね?』

『『シアン…』』

『ちょww嫉妬?嫉妬っスか?いくら第七波動しか勝ってるとこがないからって女の嫉妬は見苦しいっスよーwww』

シアンの言葉にシャオは呆れ、シアンの本心でもあるモルフォは微妙な表情を浮かべ、テセオは楽しそうに煽ってきた。

『www…さて、そろそろマジで聞きたいんですケド。アンタ何でパンテーラの勧誘断ったんスか?アンタの理想って無能力者と能力者の共存でおk?』

「…そうだ」

話し方は変わらないが真剣な声色のテセオの問いにGVは答えた。

これは偽りなき自分の本心だ。

『じゃ、どうしてパンテーラの勧誘断ったんスか?パンテーラのやろうとしてることはアンタの理想への一番の近道なんですケド?』

「近道なものか!無能力者を殲滅してその後に生まれた無能力者に自分達の都合の良いように教育する…それでは洗脳と同じだ!!」

『いや、今時洗脳とか珍しくないんですケド?教育やマスメディア、宗教とか…テセオさんが支配するネットもそう。アンタだってフェザーに拾われて色々教えられてそれに従ってたじゃないっスか?それと似たようなもんスよ…それにパンテーラの過去…全部とは行かなくてもアンタも知らない訳じゃないでしょ?』

「それは…」

テセオは普段の性格や口調から軽い人物と見られがちだが、現状が理解出来ないわけではない。

電子系能力者として多くの情報に触れてきたからこそGVに対して現在(今)の現実を言う。

『無能力者と能力者が手を取り合って仲良くしようなんて時期はとっくの昔に過ぎてるんスよ。テセオさん達が受け入れようとしても向こうが拒むってんなら、関係を綺麗にリセットしてゼロからやり直すしかないんじゃないスか?ぶ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ