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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:07 世界のおさらいと、フローリアン姉妹
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つものやり取りをしたら、またフェイトさんの眉間にシワが寄って……。
 ダメだ、全然わからん。なんでこんな怒ってるのか……謎だわー。
 
 そんなこんなで、ピンクの子、もといキリエと勝負することになったわけだけど。

 舐める侮るという行為はしないと決めた。第一まだまだ未熟な我が技術で、人を下に見るなんて、烏滸がましいにも程がある。
 だからこそ―――

「やりにくい、な!!」

「そうでも無いわよん?」

 大剣を刀二本で受け止めてしまった(・・・・)。その結果、衝撃でバリアジャケットが少しづつ削られ、千切れていくのが分かる。
 しかも……。

「あー、見えねぇ!!」

 大剣を横に弾く勢いのまま、大きく反対へと飛ぶ。その際に、キリエを見ながら、先程まで居た場所をワイヤーが包み込んでいた。

「なんでそれを躱せるのよ、お姉さん驚きよん」

「……なら、もう少し焦ってくれると嬉しいなって」

 しかし、距離を離しても未だに彼女の距離。大剣から2丁の拳銃へ形態を変えたかと思えば、怒涛の連射。先程のアミティエに比べれば精度は落ちている。だが、そのせいで余計に予測がつかないから面倒だ。

 その上……!

「そこ、ファイネスト・カノン!!」

「ィッ?!」

 左右に振って、接近を試みたのに、完全にタイミングを読まれた挙げ句。真正面から砲撃を受けてしまった。
 体勢が揺らぐ。だが、ただでは落ちぬと。斬撃を左右から一つずつ飛ばす。

 でも、あの子はそれを見越した上で動き。

「キリエ・とっても・絶好調のKTZよん!」

 斬撃を迎撃するだけでなく、こちらに追いついて来る。空を蹴って、流れるように2丁の拳銃で弾幕を張りその勢いのまま大剣へと再び形態を変化させて来た。
 薄い弾幕に、本人という本命を加えた結果、厚い弾幕へと即座に切り替わった。だが、当たらなければ問題ない。

 刀を鞘へと収め、逆手で抜刀―――

「!!」

 銃弾の幕を払うが、それだけで精一杯だ。彼女もそれに気づいて更に加速跳躍してくる。こちらも空を蹴って接近し―――

「フフン」「……マジか」

 刀を大剣に叩きつけて、その勢いで跳躍する―――筈だった。

 だが、現実はそれとは違い、鍔競り合いになってしまった。
 お互いに冷や汗を流しながら、こちらは苦い表情を。あちらは策が決まったことを喜ぶように、ニヤリと笑っている。
 コレは完全に遅れをとってしまったこと。彼女の手札を見誤っていたこと。そして、その結果が……。

「……先のワイヤーは見せ札で?」

「ご明答。初見で割れたのは初めてだわ。このワイヤーはもう片方のものよん」

 銃口の先から、細く魔力を込められたワイヤーが展開してお
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