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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:07 世界のおさらいと、フローリアン姉妹
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い?」

『ううん。伝わるから良いよ。私の所の奏もフェイトさんのこと先輩って呼んでたから』

「そっか、なら良いね」

 にっとお互いに笑っていると、ついこの前の事を……遠い昔のように感じてしまうが、日常に震離も流も居た頃を思い出す。
 私達の世界では、次にそれが実現するのが何時になるかわからない。震離は……いや、あの二人は、極めて近く限りなく違う存在なのだから。

『HERE COMES A NEW CHALLENGER.』

 新たな乱入者を告げるシステムボイスを耳にして。

『あちらの準備も整ったみたい、始めよっか』

「えぇ。やりましょうか!!」

 瞬間、世界がハッチの中から、蒼天へと切り替わり。眼の前には青を基調としたバリアジャケットの赤髪の女の子が居た。
 この子が私の―――

「はじめまして! アミティエ・フローリアンと申します!!」

「ッ?!」

 耳鳴りがする程の声に思わず驚きながらも、彼女を見据えてニヤリと笑って。

「天雅奏。よろしくね」

「こちらこそ、アミタとお呼び下さい。王様やシュテル、レヴィから話を伺っております。まだまだ未熟なこの身ですが―――」

 静かに二丁の銃口をこちらに向けて。

「―――どうか、お付合いください!」

 静かに、いや。この一戦を楽しみにしていたんだろう。熱いと思えるほどの闘志を瞳に宿して彼女は笑う。

 ならばこそ。

「えぇ、こちらこそ。お付合いを」

 軽く会釈をしてから、トリガーを引きながら両椀を振るい弾丸を射出して。

「「いざ、尋常に勝負!」」

 弾丸と弾丸がぶつかりあった。一つ、二つ、三つと。魔力の弾丸同士が弾き合い、弾いて、弾き続ける。同じ場所を狙うのではなく、手足や、胴。顔や首、足の付け根など縦横無尽に狙いを定めトリガーを引くが。

「やり、ます、ね!!」

「貴女こそ!」

 その全てを相殺される。

 既にお互いの銃弾の連射は、弾幕と言っても過言ではない。だが。

 ―――見えてはいる。

 しかし、決定打を出せないというのが現状だ。弾幕生成の精度ならこちらが上。あの子―――否。アミタは反射神経だけでコレを対応して見せている事に私は驚いてる。
 実際、こちらは4丁……いや、2丁を一つのバレルとして同時に撃ってる分。威力ならこちらが上だが。あの子は連射力を活かした、二発で相殺というとんでもない技術を発揮して迎撃しているんだ。

 ―――だが、恐れることは無い。

 迎撃の癖も、これだけ見せられれば分かる。だけど―――

「……くぅう、しかし。コレは……楽しいですね!!」

 苦しそうにアミタが言うが、その顔は楽しそうに笑っている。そしてそれはきっと。
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