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Duel:07 世界のおさらいと、フローリアン姉妹
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――side震離――
「さて。一晩経過して……コレが現実だというのは理解できたと思いますので。昨日話せなかった事をお話しましょうか!」
一人だけフェイトさんの膝の上に座らされてるけど。私は気にしない!
防音性の高い研究室の一つを借りて、皆を座らせ、昨日までに纏めたデータを展開しまして、と。
「まず。おさらいとして平行世界について。大本となる歴史は同じであれど、それこそボタンの掛け違いから派生した異なる歴史を辿った世界。いわゆるパラレルワールド。平行世界と呼ばれる世界になりますね」
そこまで説明して、はやてさんが静かに手を上げる。
「ちょお待って、そうすると。私達の言う次元世界にも、パラレルワールドに近い世界はあるけど。それはどうなるん? そしてこの世界は、まだ管理局の見つけていない世界やと私は考えとるけど、どや?」
「えぇ。それもまた平行世界。次元の歪みで生まれた世界の一つですが。ここで言うパラレルワールドは、そもそも多少の差異はあっても未来はほぼ同じになる大幹の並行世界群の事を指します。だからとある世界ではゆりかごは目覚めたけど、その時点でスカリエッティは亡き者となり、違う人物が聖王として、ゆりかごのコアとなった世界もあったそうですよ。
ですが、その世界の歴史は一度置いといて。その世界とはやてさん達の世界の決定的に違う点は、別の可能性を描いた世界であることです。だから、同じなのに違う管理局員の出現もありませんしね」
「……何となく理解はした。その上で、この世界はどうなるん?」
コレまた難しい質問を。だけど、コレは……。
「今まで説明した平行世界は編纂事象と呼ばれます。そして、この世界は限りなくメインは同じですが、メインルートから外れすぎて、特定分野が特化した結果、多くの分岐可能性を……分かりやすく言えば、私達の使う魔法や、次元世界という概念を失った文字通りの異世界です」
ここまで説明して。皆の口からため息が漏れる。だって……。
「……そうすると、私らって帰れへん……の?」
はやてさんの顔が若干青くなる。そして、それは皆も同じだ。
「いえ。私と流は現在いろんな平行世界を流れるように旅をしているんで、その術式を用いるのと、同じ様に事故で来たケース。そして今回のケースから情報を集めて、皆さんを帰します。
ううん、一緒に帰りたいと考えてます。
なので、ちょっとだけお時間下さいな。流石に私と流みたいに、多少失敗しても死にはしないからいっかーとは、出来ないので」
「うん、やめてや。ホンマに」
あっはっはとお互いに笑うけれど。空気は一向に変わらないし。
「……元の世界に返す事は可能ですが。それがどの程度経過したのかとかは指定は
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