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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:06 一晩経って、実感する違い
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…私達の運命を変えたのは、その根源がこの人だと理解したから。

 まぁ、何とか帰るまでには説得出来たら良いなぁー。特に響とフェイトさんを。だけど一番は、あの人とスカさんを何とかお話させてやりたいんだ。

 
――sideはな――

「いい天気だねぇ」

「そうですねぇ」

 ポカポカ陽気の下で、アルフと一緒に日向ぼっこ。なんでももう少ししたらリニスさんが来るから何時もこうやってお出迎えをしてるって。
 ただ、今日は私も居るしちょっとした案内くらいなら出来るとの事で何時もより早い時間で散歩に出た。

「はなはあれかい? 私と同じ様にフェイトやアリシアみたいにお姉ちゃんのこと大好きなのかい?」

「そりゃ勿論ー。私のある……姉ですからー」

「私と同じだー」

 ポカポカしてて心地よいなーと。私が知ってるアルフ様と、この世界のアルフはこうも違うんだなーと実感するなー。
 元の世界のアルフさんは、体こそ小さいけどもう10年も使い魔をしているせいか、面倒見は凄く良かったし。何よりエイミィ様と、クロノ様のお子様の面倒を見ていたのは凄まじかったですし。

 主曰く、一日付き合っただけで疲れたのに、アルフさん何時もコレしてるのかーと。

 遠い目をしながら言っていたのが印象的でした。しかし主。フェイト様と想いを繋げた以上、関係を持つことになったんですよね。私もお供するつもりですが、頑張らないと……。

「お? サトだー」

「サト……様?」

 アルフさんが視線をずらすと、道を往く銀髪の―――アレ?

「おーい。おはようーどうしたんだ?」

「……ん、あぁ。おはようアルフ……と、その女の子は?」

「昨日からうちに泊まってるんだー。新しい友達になったぞー?」

「……そうか。良かったな」

 一瞬ダブって見えてしまった。腰……いや、お尻の辺まで伸びた白銀の髪を纏めている。声も女性なのですが、どちらかと言えばハスキーボイス。胸も奏様と同じ位の大きさ。
 ひと目見れば違う、というのが当たり前なのに……。

 何故か主とダブって見えてしまったんです。

 それも、流様と震離様と通信をしたあの日の様に悲しんでいる姿で。

 ですが……。

「え、その……はじめまして。はな、と申します」

 会釈をして、サト様の顔を今一度見上げると。
 やはり気の所為でした。髪で隠れて見えにくいですが、主とは違う銀色の目。それに輪郭も似ていると言えば似ていますが……どちらかと言えば、主よりも、奏様に似ているようなそんな印象を持ちました。

「……は、な……。そうか、はなか」

「はい! ……ぁ、フフ」

 自然な手付きでアルフさん共々頭を撫でられたのですが、心地よくて驚きました。

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