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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:06 一晩経って、実感する違い
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「で? クイントさんとあんまり会話出来なかったんだけど?」
「まぁまぁ」
あれから震離の行動は流れるように早かった。クイントさんと、スカリエッティと何かを話した後、スバルとギンガを連れて車に乗せて直ぐに出した。
何かをスカリエッティから受け取ってたようにも見えたけど……まぁ、触れないでおこう。
「ねぇ震離?」
「んー?」
ワゴン車の三列目に座る二人は表情が優れない。
無理も無いと思う。だって、世界は違えど実の母親と、歴史に名を残す様な奴が兄妹だと伝えられたのだから。
「私達……どうしたら良いかな?」
絞り出すようにスバルが言う。ギンガも辛そうに俯いたままだ。
「……信じろとは言わない。この世界のスカさん……ジェイル・スカリエッティは私達がそういう物だと知っているから。
だから、なんと言えば良いんだろう。この世界のナンバーズの子達と話はした?」
「「……うん」」
「なら、あの子達が伯父さんと慕うスカさんを無下にはしないでね。おそらく顔には出してないだろうけど、スカさんは……もう、コチラから乞われない限りは皆には近づかなくなったから」
静かにそう告げる震離の顔は、何処か悲しそうだった。だけど、直ぐに明るさを取り戻して。
「ま、それはさておきスカさんってばクイントさんには勿論頭が上がらないけど、それ以上にクイントさんと結婚してるゲンヤさんにはもっと頭は上がらないし。悪人ぶってるけど、ガチの善人だから。
世界征服だーって言うけれど、それは自分の所の所属がブレイブデュエルで世界を取るという意味だし。子供が好きだっていうのも分かる。グランツ博士と共にゲームを開発して、楽しませたいからって。ま、方向性違うらしいから最初期は一度離れたけどね。
それに何より、私も流も頭上がらないのに気にしてないって言う人だし」
「……え?」
それはどういう意味? と聞くよりも先に。
「さ、はやてさんところまでもう少しだ。ちょっと飛ばすかー」
「え、飛ばす意味なくない?! ちょっとー!?」
一気に車が加速して驚いたのと、一気に荒くなったなぁと。
――side震離――
受け入れられない物だというのは分かってる。世界を渡ってきた私と流でさえも、初めて見たその時は顔を見て敵だと考えてしまった。
だけど。
―――私はいいから。彼を、グランツ君を助けてやってくれ! 頼む!!
心からの叫びを、昨日のように思い出せる。
だからといって信じたわけではなかった。だけど、その後の行動を見て
せめて
(
・・・
)
私達はスカさんを信じようと心に決めた。だから流はスカさんの研究所で色々してるわけだしね。
何よりも…
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