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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:06 一晩経って、実感する違い
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ごを復活させた時。全周波に無理矢理割り込んで全てに宣戦布告を行ったあの時だ。ヴィヴィオを縛り付けて、高らかに狂い笑っていた声が印象的だった。
「ふははははは、いい表情だ。だからこそ分かる。我が陣営が世界に牙を立てたのだと!」
(スバル!)
(うん!)
―――いけない。コイツは私達のことを知っている。私達が何処から来て、その世界の自分が何をしたかをコイツは……ジェイル・スカリエッティは知ってる!
「聞かせてくれないかい? 我が陣営が何を為したの―――ガァっ!?」
「「……え?」」
瞬間私とスバルの間を何かが疾走したかと思えば。眼の前で笑っていたスカリエッティが勢いよく吹き飛んで。数メートル程転がったと思えばスッと立ち上がり。
「な、何をするんだいクイント?!」
さっきまでスカリエッティの居た場所には掌底を叩き込んだような姿勢で母さんが立っていて。
「人の娘怖がらせるんじゃないの。あっちとこっちで微妙に異なってて、ゲンヤさんの単身赴任についていった世界の未来? らしんだから」
……あれ?
スバルと二人で顔を見合わせて首を傾げる。すると母さんがこちらを振り向いて。
「全く……ごめんね二人共。覚えてないかもしれないけれど……ほら、私の兄のジェイル兄さん。兄さんもちゃんと挨拶して」
「「え?」」
母さんの言葉の意味が分からなくて、私もスバルも固まる。そんな私達を他所にスカリエッティも服についた埃を払ってから、仰々しく咳払いを一つ。そして。
「では、改めて名乗ろうか! クイントの兄のジェイル・スカリエッティだ。そして驚かせて悪かったね。流君や震離君から話を聞いていたんだが、ちょっと驚かせてみたかった―――待ち給えクイント。流石に拳だと私も無傷ではすまないんだ」
途中から母さんが拳を構えると、スカリエッティは笑いながら後ずさっていく。
その様子に満足したのか、母さんが構えを解いて。
「で、珍しく早起きね? どうしたの?」
「あぁ。翠屋にいるであろう流君にデータを渡そうと思ってね。何かの役に立てば良いんだが」
「それならもう少ししたら震離ちゃんが来るからそっちに渡したら? 兄さんってば流君見つけたら延々話すんだもん。アルバイトの邪魔よ」
「ぐっ」
……なんというか、母さんも遠慮なく話してるし、スカリエッティもまた普通に、柔らかい表情で、正常な人のように話してる。
「あ、スバルーギンガー、おはよう……って、うわ。何その状況?」
「……うわぁ。何となく状況察したわ。あれは……驚くよね」
スカリエッティの家とは正反対の道から震離と奏が歩いてくる。でも、私もスバルも挨拶を忘れて、無言で母さんのスカリエッティの方を
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