第三章
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「その方が実際に疲れが取れます」
「だからだ」
「ここはですね」
「日が暮れないうちに村に着こう」
こう話してだった、三人は老軍人の言うまま村に入りそこで宿屋に泊まった。これ以外のことでもだった。
老軍人は慎重かつ的確だった、それで坪内と田山は万全の状況で山に入ることが出来た。山に入るとだった、
すぐに悪魔達が出て来た、だが。
レッサーデーモンにミラーデーモン、ファイアーデーモンと出て来たが。
星の者達である坪内や田山にとっては何でもない相手だった、それで坪内はアイスデーモンを自身の神具である猫丸で倒してからだった。
老軍人に対してこんなことを言った。
「あの」
「どうした」
「敵の首領ですが」
「悪魔達のか」
「はい、何者かわかりますか」
「若し魔神だったら」
魔界の棟梁である彼等ならとだ、田山も言った。
「厄介ですが」
「まずそれはないやろ」
田山はわかっていると思いつつも坪内は彼に突っ込みを入れた。
「流石に」
「魔神やとな」
「分別もわかっててな」
「そや、人界にちょっかい出すとかな」
「そんなことはせん」
「契約者に力を貸すことはあっても」
「天使長達と同じでな」
ミカエルやガブリエルを筆頭とする九階級の天使のさらに上にいる者達だ、やはり何十人も存在している。
「あの連中は人界は人のもんとわかってて」
「魔界におる」
「天使達とは争っても」
天界にいる彼等とは徹底した敵対関係にあるのだ。
「そやけどな」
「この辺りだけでも人界を好き放題しようとか」
「そんな考えはないし」
「する筈もない」
「魔神クラスがな」
「そんな名のある連中は」
「精々アークデーモンとかアークデビルの中のはねっかえりか」
「それ位やな」
二人はこう話し老軍人も話した。
「魔神はおらん」
「やっぱりそうですか」
「アークデーモンか」
老軍人は坪内に鋭い目になって語った。
「それが首領の様じゃ」
「この山の悪魔達の」
「うむ、それ位でな」
それでというのだ。
「魔神クラスはおらん」
「そうですか」
「わしも昔はアークデーモンやセラフを倒したが」
人界に人から見ると害を為そうとしている者達をだ。
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