第三章
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「ここはです」
「死ぬ気でかかるで」
こう言ってだ、島崎は背中に黒炎龍を出して右手に七節の刀浪切を左手に七節紺を出し横溝も明る護身剣に札を出した。
そうして己の身体能力を高めたり戦闘補助になる術を高速で全て使いテューポーンにもだった。
能力を下げる術を全てかけた、そうしてだった。
格闘に術も使い巨大なモンスターに空を飛びつつ向かった、黒く燃え盛る龍が唸り声をあげてそのうえでモンスターの巨体を撃つが。
びくともしていない、それで島崎は宙で呻いて言った。
「巨人も一撃で燃やし尽くすが」
「流石ですね」
「ああ、火傷した程度や」
「恐ろしいですね」
「しかし火傷してる」
このことは間違いなかった、龍はテューポーンの胸を直撃してそこを焦がしていた。
「ダメージは与えてる」
「そのことは間違いないですね」
「そやからな」
「それで、ですね」
「龍にはどんどん攻めさせて」
龍は島崎の背に戻っている、そしてまた攻撃を浴びせようと身構えている。
「私達もや」
「術を使って」
横溝は遠慮なく流星の術を使いテューポーンに無数の隕石をぶつけつつ言った。
「そして直接攻撃も」
「していってな」
「倒しましょう」
「頭もな」
百あるドラゴンのそれもというのだ。
「潰してくで」
「一つ一つでも」
「そうしてな」
「徐々にでもダメージを与え」
「倒すんや」
こう言って実際にだった、島崎は持ち前の激しい気性から来る攻撃力をテューポーンにぶつけた。横溝も彼と共に攻撃を続けた。
そうして朝から戦い夕刻になるとだった。
遂にテューポーンの巨体が揺らいだ、その瞬間にだった。
島崎は自身の二つの神具に今自分が持っている力を全て注ぎ込みテューポーンの心臓の部分にぶつけた、そして頭には。
黒炎龍が向かいまだ動ける幾つかの頭を焼き尽くした、それで全てが決まり。
テューポーンは巨体を背中から地面に落としていった、そして轟音と共に沈む瞬間に姿を消して。
小山の様な金塊が跡に残った、島崎は投げていた浪切と七節棍が自分の手に戻って来たのを受け止め黒炎龍が背中に戻ってきたのを収めて言った。
「これで、やな」
「倒しましたね」
「ああ、やったわ」
こう横溝に話した。
「何で今更起き上がってきたかわからんが」
「それでもですね」
「移動要塞はこれで倒れた」
「はい、よかったですね」
「これでな、万事解決や」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「何はともあれ」
「ああ、ほなな」
「後はですね」
「金塊を拾って」
小山の様な量のそれをというのだ。
「市長さんに報告しような」
「それでは」
二人で話してそうしてだった。
金塊を収めてから街に戻って市長に話した、する
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