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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十六話 天塔
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んだ。あまり長時間は乗れないから気をつけて』

「これか…確かに長時間足場にするには不向きだな」

ソウが発見した足場は確かに人間が乗るのに不向きそうな状態である。

『お兄さん、ダイエットだよダイエット』

『ソウもGVも細身に見えるけど結構筋肉あるものね』

「…雷撃鱗のホバリングとマッハダッシュを使えば無理なダイエットなど必要ない…装備はシャオに頼んで軽量化をしてもら…いや、そういう問題じゃない」

『…ソウって、生真面目そうに見えて天然なところあるよね』

シアンの冗談に真面目に返そうとするソウにシャオは苦笑を浮かべた。

しかし同時に安心している。

ソウの噂は聞いていたが、能力はともかく人格面ではあまり良い評判は聞かなかった。

ただ実際会ってみると確かに話しにくいところはあるが話は通じる。

やはり評判と言うのは当てにならない。

だが、この穏やかさはGVとシアン、パンテーラとの生活によって得られた物であることをシャオは知らない。

「それにしても、これだけの髪の毛を足場代わりに展開するとは…余程強力な使い手のようだ。」

『うん、G7はエデンに所属する能力者の中でも最強なんだ。1人1人の実力は相当なレベルだよ。おまけにソウの紅き雷霆とモルフォの謡精の力を使ったエデン製の宝剣…どれだけ強くなっているのか見当もつかない』

「…アメノサカホコでテーラを庇った時、テーラに渡した制服に付着した俺の血で…か…全く、どこまでも面倒な事態を引き起こす原因になってくれたなあいつは…」

このような現状を招くきっかけになってくれた脳裏を過ぎる嘗ての育ての親の姿に思わず悪態を吐くソウである。

『あいつって?』

「…何でもない、気にするな…それにしてもまさか此処にまた来ることになるとは思わなかった……出来れば此処には二度と来たくはなかったが」

『『…………』』

『どうしたの?シアン、モルフォ?』

『『別に…何でもない…とにかく、頑張ってお兄さん(ソウ)!!』』

シアンとモルフォの歌が響き、ソウは上下左右を変幻自在に動くマッハダッシュを使い、脆い足場を跳び移りながら進んでいくと一際太い髪の毛のある場所まで到達する。

『多分、エデンの奴らが軌道エレベーターを襲ったのは衛星拠点にある電子の謡精関連の情報だと思うよ。噂程度でしか知らないけど、あそこには電子の謡精関連や皇神の極秘プロジェクトのこともあるらしいから』

「つまり“プロジェクト・ガンヴォルト”と“プロジェクト・ソウ”関連の情報もあるということか…念のために衛星拠点のメインサーバは完全に破壊すべきだな。」

連続での上に向かってのマッハダッシュで上を目指すとゲートモノリスを発見する。

『その先に
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