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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:05 他のお家の場合、夢の中の私と
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える前に。
「ギン姉が失恋したんだ」
「ちょ?!」
「ほう、何処の馬の骨よそれ? ちょっと聞かせてもらおうかしら?」
「母さんも……わ、怒ってる」
一転して怒った様子の母さんにちょっと引きながらも、母さんを真ん中にそれぞれお布団に入って。
電気を消してから、いろんな事を話した。真っ暗な部屋の中で、他愛も無い事だったり、大変だったことだったり。
こちらの父さんの事を伝えたり、離れて暮らしてるけどそれでも母さんの事が大好きだって事を話したり。
電気が消えていて良かったと思う。
だって、私は……いやきっと、スバルも。静かに泣いて居たから。あの日任務へ参加して、お帰りを言えなかった。元気だった母さんが殉職して帰ってきて、もう話せなくなって……。
だけど、今そこにいるのがとても嬉しくて。何よりもあったかいって。
――side震離――
「お帰りなさい」
「……ん、ただいま」
研究所の一室である私達の部屋……いや、この世界におけるお家の扉を開けると。何時も通りの優しい笑みを浮かべたエプロン姿の嫁……もとい、流が出迎えてくれた。
だけど、足元の靴の数を数えて。
「帰ってきてない、か」
「えぇ、アインスに伺ったんですが。震離さんが二人を移動させた後、目を覚まして外へ行ったと。それ以降は分からないです」
「そっか」
ナカジマ姉妹を送り届けた後、何となく行きそうな場所を見てから戻ってきたけど、何処にも居ない所から察するに。
「……一番複雑な事情だもんね。私達もまさか来るとは思わなかったし」
「そう、ですね」
しゅんと、顔を伏せる流。その両頬を両手で包んで視点を持ち上げて。
「今は懐かしい顔に会えたことを喜ぼう。それはきっと私達
三人
(
・・
)
の共通認識だよ。再会というか、この世界に来た理由はそれぞれ違うけどね」
「……えぇ」
寂しそうに笑う流の頬をムニムニと揉みながら考える。私達は旅の途中で。あちらは事故で。そして、今回来たのは……。
「どっちか分からない。だけど、きっとこの再会は―――」
「楽しい夢の終わりの始まり……ですね。さ、お食事にしましょう。今日は簡単にぶり大根と、小松菜の辛子和え、お味噌汁ですよ」
「簡……単……とは?」
思わず声が震える。あれ、私の思う簡単と流のいう簡単に齟齬が生じてる。
黒いエプロンを片付けながら台所へ戻っていくのを見送りながら、私もリビングへと向かう。
ふと、流の姿を、背の低いいつもの姿。というか、研究所にいる時は本来の
響
(
・
)
に少し届かない程度の身長に、茶色の髪を後ろで束ねた姿。
文字通りの響リスペクトと言うか、真似をしてるけど。お部屋にいる
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