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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:05 他のお家の場合、夢の中の私と
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の……違う世界って分かってるんだけど。そっちの私達ってどうなってんの……ですか?」

「フフッ」

「?」

 ダメや、堪えきれへんかった。

「好きな口調でええよー。同じ私が居るからあれやけど。楽にしてくれるとわた……あー、うちも嬉しいし」

「……ほんと?」

 湯船の中で首を傾げるヴィータの頭を撫でながら。大きく頷いて。

「ほんまや」

 不安そうにしてた顔が徐々に明るくなって。

「じゃあ、あの……未来の事教えて!?」

「ええよ。何から話そうかなぁ。ヴィータも色々話してな?」

「うん!」

 それからは色々と……まぁ、ある意味本当の事やったり、少し驚いたのが、こっちのヴィータもゲートボールをしてて、今でも交流があること。
 他にもリイン……私達の方のリインフォースツヴァイ。こっちでもリインって呼ばれてるみたいやね。
 リインとアギトが留学してて寂しい事。妹二人が向こうで寂しがってないかいつも心配みたいやね。

 次いでこちらのこと。皆で話し合って突貫でも、こちらの世界の皆を悲しませないという約束をしたから。それに沿って。ちょっと嘘をついた。
 私の世界のアインスは、リインやアギトの代わりに留学をして、そのまま離れてお仕事に努めてるという事。そして、皆はそれぞれ夢を叶えて、ヴィータなんかは学校の先生(戦技教導官)になれそうって事を話した。
 まぁ、こっちのなのはちゃんが病室で暇だからって世間話のついでに誘ってるらしいし、ヴィータもまた満更でも無さそうやから、時間の問題やろうしね。

 それを聞いたヴィータは、不思議そうに首を傾げながらも、嬉しそうに話を聞いとった。

 ……正直ちょっと……ほんのちょっぴりいいな(・・・)と思ってしまった。

 こちらのヴォルケンの皆は「普通」で、「人間」という事。ということは、皆日々成長していること。私達の世界のあの子達が望んだことや。
 皆が私の元で生涯を終えると誓っているのは知っている。そして、私という不安定なコアのせいで皆のシステム面で障害が発生していることも知ってる。
 だからこそ、私の世界のヴィータやザフィーラは怪我の治癒が遅れてるんやし。

 でも、皆それを受け入れて、私と共にあると約束してくれた。

 一人ぼっちの女の子に光をくれて、生きる希望を与えてくれて、そして、私は私の夢を追いかけることが出来てる。それはヴォルケンの皆が支えてくれて、あの子(アインス)も見守ってくれとる事。

 だから、私はこの世界の私の生活をいいな(・・・)と思うことはあっても、羨む(・・)事は無い。

 せやけど……。ちゃんと小学生をしてるヴィータは、こっちにはない可愛さを持ってるなぁって。

 ――――――


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