第三十九話「鳶一折紙」
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えていない燎子はここで特大の爆弾を落とす。
「…及び、来禅高校二年生、五河士道の捕獲」
「っ!!」
折紙は思わず手を力一杯に握ってしまう。強く握りすぎたのか握られた手からは血が出るがそんな事は折紙にとって些細な事だった。
目の前が真っ赤に染まっていくのを感じながら折紙は衝動のままに燎子に掴みかかろうとするがそれより先に燎子がロッカールームの入り口に立つ。
「…ああ、面倒くさいわねぇ、明日の作戦。怠すぎて第二格納庫の裏口に鍵かけるの忘れちゃいそうだわ。ま、想定外のトラブルなんて起きるとは思えないし、別にいいわよねぇ」
第二格納庫。そこに何があるのか分かっている折紙は茫然と燎子を見る。燎子は扉を開けロッカールームを出る間際、一言漏らした。
「…頼んだわよ、折紙」
それを最後に燎子はロッカールームを去っていった。そして一人残された折紙はその眼を真っ赤に染め、歯を食いしばり拳を握り締めた。
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