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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:03 邂逅、轟熱滅砕
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「次はフェイトさんが出ますけど、皆さんどっちが勝つと思います?」

 次の試合まで時間があるし、時間つぶしに奏とスバル以外に話を振ってみる。はやてさんは顎に手を当てながら。

「んー。順当に行けばフェイトちゃんなんやろうけど……ここまで見てると番狂わせは普通にあり得るし……ギンガはどうや?」

「相手がわからないのでなんとも言えないですけれど……やっぱりフェイトさんが勝つかと。響は?」

「あー……舐めて掛かると持ってかれる。一対一だから、相手も多分強い子? が出てくるだろうし。一概にどっちがなんては言い切れないよ。
 ところでギンガさんや? 降ろしてもらっていい?」

「ダメー」

 手持ち無沙汰なんだろうけど、はなをはやてさんが抱いて、小さい響をギンガが抱いてる。その様子が微笑ましい。

 ……そういやなんで奏はあんまり響と絡まないんだろう? あの時(・・・)奏と響は結ばれてたもんだと思ってたのにな。

 いかんせん、あんまり見てないしもう結構昔の話もあって若干おぼろげなのが悔しい所。こうして再会したから抑えてるのかな?

『震離。私の方は準備できたよ?』

「へ、あ……ごめんなさいフェイトさん。ルールは変わらず模擬戦の感覚で戦って頂ければ問題無いので」

『うん了解。あんまり危なくないようにするから』

 ……んー。コレは言うべきか言わざるべきか……いや、一応言っておこう。

「フェイトさん。要らぬおせっかいかも知れませんが……フェイトさんと対面する子。舐めて掛かると……一方的に焼失しますよ?」

 私がそう伝えると、一瞬スッと、目が細くなったけれど直ぐに戻して。

『それでもだよ。それじゃあ行ってくるね』

「はい、いってらっしゃい」

 さ、どうなるかな? ゲームだから出来る事をしてくる子だけど?
 
――sideフェイト――

「リライズ・アップ」

 そう宣言すると、一気に世界が塗り替わって。瞬きした瞬間。

「……わぁ」

 一言、懐かしいと思えた。まだ日も登らない開け切らぬ空に、水平線の彼方から日が昇ろうとしていて、うっすらと明るい。

 あの日もそうだったなぁって。ただ、あの時と違うのは、私がオーバーコートを纏ってるせいで白く見えて、私と相対する少女が赤紫色の上着とロングスカートが風に揺られてはためかせているという事。

 その少女は、なのはに顔立ちはとても良く似ているものの、一目で違うと分かった。胸の中に熱いモノを抱いて、冷静であろうとする少女。

 ちょっとお話をしたいなぁと思う反面。既に勝負は始まってるということを肌で感じて、意識が収束していくのが分かる。
 
 現在の距離を考えると、近接を仕掛けようと踏み込むには僅か
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