暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:03 邂逅、轟熱滅砕
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
威力も速度も落ちたが、なおも彼女は真っ直ぐ私を見据えて。

「ヒート!!」

 セイバーを砕く砲撃と、それを追いかける二発目の砲撃。
 そこで私は気づいた。3連射の砲撃なんだと。

 炎を帯びた光線が、爆炎を飲み込み、奔流となって向ってくる。

 ここでようやく気づいた。彼女はなのはと違う点を。
 彼女の魔力は、なのはに比べると少ないし、きっとそこまで多くないのだと思う。だからこその、攻撃に全てを振っているんだろう。
 だけど、攻撃を放つ際のロスを徹底的に抑えて。その場に最適な出力を徹底的に見極めて、瞬間火力を調整する技巧派スタイル。だからこそ、三連射の砲撃の内、二発で迎撃、そして、最後の一打を本命として放った。

 踏み込んでしまった以上、コレを回避するのは不可能だから、コレは防ぐしか無い。
 
『Defenser』

 こちらから突っ込む形となってしまい、防御の上からでも削られるのが分かる。炎熱持ちなのか、ジャケットが燃え、千切れていくのが見えて、冷や汗が流れるのが分かる。
 なのはのバスターとは違って、抉る事は無いが、炎熱と収束の火力に任せての削りが痛いんだ。

 でも、まだ……対応圏内。ならば。

『SkillCardRoad』

 防御をしながら、スキルカードを使用して、次の一手の為の用意をしてから……。

「トライデント……スマッシャー!!」

 砲撃を防いだ際の爆煙にまぎれて、お返しの直射砲撃を放つ。私を中心に三つに別れた砲撃が飛び、彼女を目指してそれぞれが結合しようと奔る。

 だが。

「―――貴女がスキルをセット出来る時間があるのなら、それは私も同じです」

 私の直射砲撃が爆煙を切り裂いた瞬間、目の前にはバリアジャケットを半壊させた彼女がそこに居た。

「この身が焼け尽きようとも、この身を動かす炎は勝利を掴めと滾っております」

 砲撃が収束する直前に突っ込んできた?!

「コレが私の……盤面、この一手……ッ!」

 私の盾に杖を突き立てると共に、細い魔力刃を通すと共に私をバインドで縛る。
 形こそ違えど、それはまるでACSドライバーの様で……。 

「疾れ、明星(あかぼし)すべてを焼き消す炎と変われ」

 眼の前で魔力が集束されていき、更には炎熱変換による焔が赤々と燃えるそれは―――

「真・ルシフェリオン、ブレイカァァァァ!!」 

 ―――なのはに負けず劣らず、とても強くて、驚いたなぁって。

 
――side震離――

 勝負がついた。結果はシュテルの勝ち判定で、その結果に皆が驚いてる中、一人だけ。

「……あー、ありゃ捉え方の差だなぁ」

 一人だけ、結果を冷静に分析して呟いてた。
 響の言う通り、コレは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ