第六章
[8]前話
「僕もまさかと思いましたが」
「キャラバンを装って」
「何でもないふうにいて」
「そうして襲い掛かってくる」
「そんな連中もいますか」
「そうです、ギルドの依頼ではこうした危険もありますので」
それでというのだ。
「ご注意を」
「わかりました」
「そうしたことがあるんですね」
「だから常に油断出来ない」
「そういうことですね」
「はい、要するに」
こう彼等に話すのだった、後はこれといって何もなくソウルに着いて。
砂金を無事に届けて他の冒険者達と共に依頼主だけでなくギルドからも感謝の言葉と報酬を受け取った。依頼はこれで終わった。
冒険者達は解散しそれぞれ次の依頼に赴いた、そして李は黄とナツァルグドルジをソウルの焼き肉屋に案内し。
冷麺にトッポギ、ビビンバに焼き肉、キムチを注文しデザートにアイスクリームを注文し酒はマッコリにした。
そうしたものを乾杯の後で飲んで食べていると。
李の手にあるものが宿った、それは何かは心の中に語り掛けてくる言葉が教えてくれて李はそれを黄とナツァグドルジにそのまま話した。
「これは洪吉童の剣です」
「自分の新しい神具はそれか」
「武器か」
「はい、それになりました」
どんどん焼いている焼き肉、見れば色々な種類があるそれを食べつつそのうえで明るい笑顔で話した。
「抜群の切れ味を持つ剣です」
「これで格闘も出来る」
「そうなったんやな」
「はい、よかったです。それに」
李はマッコリを飲みつつさらに話した。
「僕自身神託を適えて」
「それでか」
「それを果たしてやな」
「全体的に一回り強うなりました」
「よかったな、ほな」
黄はビビンバを食べつつ話した。
「ハッピーエンドやな」
「そやな、万事な」
ナツァグドルジもトッポギを食べつつ言った。
「そうなったな」
「はい、ほな」
李はさらに言った。
「神託を適えましたし」
「それでやな」
「これからはやな」
「この世界を救う為に」
星の者として、というのだ。
「働いていきましょう」
「自分真面目な芸人やしな」
「仕事と勉強熱心の」
「それでやな」
「これからも」
「はい、こっちも世界でも頑張っていきますさかい」
それでというのだ。
「ここで飲んで食べたら」
「その後はやな」
「もう決まってるな」
「次の場所行きましょう」
またマッコリを飲んだ、そうしてだった。
李は二人に次に行く場所の話をした、彼は立ち止まることなく心をもうそこに向けていた。
砂金運び 完
2019・9・21
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