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砂金運び
第五章

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 そうしてソウルまであと少しのところまで迫ったが不意にだった。
 あの虎人の若い商人が自分達の後ろから来るキャラバンを見て言った。
「あのキャラバン何か」
「?何か」 
 李は商人の言葉を受けて後ろを見た、するとだった。
 自分達以上に大規模なキャラバンだった、それで李は言った。
「随分大規模ですね」
「いえ、それだけじゃなくて」
「どうも」
 ここで李は見た、彼等の状況を。
 見れば殆どの者が抜き身の剣を持ち銃も手にしている、そしてだった。
 雰囲気が違う、ただの商人と護衛達ではなくだった。剣呑な雰囲気があり。
 速度もやけに速かった、それで李は言った。
「キャラバンやないです」
「やっぱりそうですか」
「あれこそは」
 まさにというのだ。
「賊か」
「巨人軍ですか」
「はい、どっちかわかりませんが」
 それでもというのだ。
「キャラバンやないです」
「そうですね」
「ですから」
 それでと言うのだった。
「ここはです」
「逆にですか」
「今のうちにやりましょう」
 こう言ってだ、すぐにだった。
 李はまずは奪命流星、奇襲用の神具をその明らかにキャラバンではない者達にバズーカの様に放った。
 すると神具、一見槍に見えるそれから何と隕石が放たれそれで相手の多くを一撃で吹き飛ばした。そうしてだった。
 そこから術も使った、それで一人で彼等を倒したが初心者の冒険者達は彼の行動に狼狽して言った。
「な、いきなり!?」
「キャラバンを攻撃!?」
「こんなの嘘だろ」
「キャラバンを襲うなんて」
「ところがどっこい」
 李はその彼等に笑って話した。
「その正体は」
「正体!?」
「正体って」
「今からわかります」
 こう言って黄そしてナツァグドルジと三人で自分が倒した者達を調べるとだった、どの者も巨人軍の証であるアルファベットのYとGを合わせたかの様なオレンジ色の禍々しい紋章を持っていた。これで明らかだった。
 それで李は最初に言ってくれた商人に感謝の言葉を述べてから冒険者達に話した。
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